ダブリンでウイスキー蒸溜所巡り

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そもそも

ダブリン滞在記2022のスピンオフ。

ダブリンでウイスキーの蒸溜所(旧跡含む)を巡ってみた。

Thomas Street (George Roe) 蒸溜所の旧跡

ギネスビールの工場やウイスキー蒸溜所が集まるダブリン市内西部においてひときわ目立つ聖パトリックの塔。この塔はかつてこの場所にあったThomas Street (George Roe) 蒸溜所の名残だという。そして、その蒸溜所にインスパイアされて2019年に誕生したのが後述するRoe & Co 蒸溜所である。 roe

John's Lane (Powers) 蒸溜所の旧跡

1970年代にコークのミドルトン蒸溜所に生産が移るまでPowersを製造していたJohn's Lane 蒸溜所の旧跡が、National College of Art and Designという芸術大学の敷地内にある。部外者立ち入り禁止とあったので、受付のおばちゃんに蒸溜器だけ見てもいいかと聞くと即快諾された。見にいくと石炭直火の蒸溜器3基が割としっかりとした姿のまま残っていた。 powers

いかにも歴史を感じさせる風貌。 powers2

ちなみにPowersは現在もミドルトン蒸溜所で製造されている。

参考記事:稲富博士のスコッチノート 第52章 アイリッシュ・ウイスキー その2.ダブリン

Jameson Bow St.

1970年代にコークのミドルトン蒸溜所に生産が移るまでJamesonを製造していた蒸溜所を利用した観光施設。

おそらく実際に使われていたポットスチル。 jameson

施設内の様子。1階が受付とバー、2階が観光施設になっている。 jameson3

見学ツアーが始まるまでの間、Jamesonの歴史に関する展示を見ながら待つ。 jameson2

見学ツアーでは基本的なウイスキーの製造工程を学ぶ。施設は洗練されている。 jameson4

ツアーの最後は3種類のJamesonをテイスティング。私にとってはもはや親しみのある味だ。 jameson5

見学ツアーに追加で、ミニ貯蔵庫にて樽出し原酒が飲めるセッションに参加。 jameson6

18年もののカスクストレングスをいただく。思ったよりも荒々しい。 jameson7

次はコークのミドルトン蒸溜所を見学してみたい。

Pearse Lyons

一見普通の教会に見えるこの建物がPearse Lyons 蒸溜所Pearse Lyons氏がSt James' Churchという教会を買収して、2017年にウイスキー蒸溜所を開業した。 pearse_lyons

見学ツアーを担当するスタッフの英語が過去最高の訛り具合で2割しか理解できない(スコットランドの比ではない)。Conor McGregorのトラッシュトークかと思った。 pearse_lyons2

建物に入ると本当にウイスキー蒸溜所。よく見るとステンドグラスまでウイスキー仕様。 pearse_lyons3

マッシュタン(糖化槽)とウォッシュバック(発酵槽)。ステンドグラスが美しい。 pearse_lyons5

こぢんまりとした蒸溜器2基。 pearse_lyons4

最後はテイスティング。正直あまり美味しくはなかった。 pearse_lyons6

何から何までなんともユニークな蒸溜所だった。

Teeling

アイリッシュウイスキーの再興を図りクーリー蒸溜所を立ち上げたジョン・ティーリング氏の息子、ジャック&ステファン兄弟が2015年に立ち上げたティーリング蒸溜所。アイリッシュウイスキーの中ではおそらくJamesonとBushmillsの次ぐらいに有名なブランド。 teeling2

受付で30分後の見学ツアーを予約し、すぐ横のカフェにて朝食。一人で二人分のパイを食べる。 teeling

見学ツアーが始まるまで、展示を見ながらTeelingの歴史を学ぶ。 teeling3

昔も今もウイスキー蒸溜所が集まるダブリン市内西側エリア。 teeling4

見学ツアー開始。まずはモルトミル(麦芽粉砕機)。 teeling5

続いてマッシュタン(糖化槽)。 teeling6

オレゴンパイン製2基とステンレス製4基計6基のウォッシュバック(発酵槽)。 teeling7

ポットスチル3基で3回蒸溜している。よく見ると3基の蒸溜器には兄ジャック氏の娘たちの名前がそれぞれ付けられている(欧米あるある)。 teeling8

最後はテイスティングして見学ツアー終了。 teeling9

新しくできただけあって、蒸溜所が近代的で計算された合理的な構造をしているという印象を受けた。Teelingは元々よく飲んでいたが今回の見学を経てより一層愛着が湧いた。

Roe & Co

前述の通り、かつてダブリンで栄華を誇ったThomas Street (George Roe) 蒸溜所にインスパイアされて2019年に誕生したRoe & Co 蒸溜所roe_and_co

一つの大きな空間に一通りの設備が揃っていて、見学ツアーではそれらを空中回廊から眺める。

マッシュタン(糖化槽)。 roe_and_co3

オレゴンパイン製のウォッシュバック(発酵槽)が6桶。 roe_and_co2

それぞれ特徴的な形をしたポットスチルが3基。 roe_and_co4

施設見学が終わるとウイスキーのブレンドを体験するセッション。ウイスキーとカクテル(ゴッドファーザー)を自分で作って飲む。 roe_and_co5

施設の隅々までオシャレで洗練されている。 roe_and_co6

セッションが終わるとバーに案内され、さらにウイスキーを1杯いただけた。ツアーに参加していた南アフリカ出身の3人家族とバーで飲みながらおしゃべりして仲良くなる。 roe_and_co7

バーからはガラス越しに前身の施設(ギネスビール工場用の発電所)の名残が見えた。 roe_and_co8

The Dublin Liberties

ティーリング蒸溜所のすぐ背中合わせの位置にあるThe Dublin Liberties 蒸溜所。2018年に創業し2019年に生産を開始した。 dublin_liberties

見学ツアーに参加したのは私と中年男性のたった二人。

マッシュタン(糖化槽)。 dublin_liberties2

ステンレス製のウォッシュバック(発酵槽)。右壁の樽は本物ではなくただのデザイン。 dublin_liberties3

ポットスチルが3基。必ずしも3回蒸溜している訳ではないという。 dublin_liberties4

オシャレすぎるバーに案内され、 dublin_liberties6

ウイスキーを3杯テイスティングして見学ツアー終了。 dublin_liberties5

参考書籍

世界ウイスキー大図鑑

ウイスキーは楽しい!

ウイスキーの科学 熟成の香味を生む驚きのプロセス

Whisky Galore Vol.26 2021年6月号

Whisky Galore Vol.27 2021年8月号

酒場の文化史

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