フランクフルトのホステルが地獄だった

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そもそも

フランクフルト滞在記2022のスピンオフ。

フランクフルトで泊まったホステルが過去最悪のクオリティでハプニングが多発した話。

同部屋の住人たち

個性豊かな同部屋の住人たちを紹介しておく。

スポーティな雰囲気のイギリス人。ロードバイクでイギリスのリバプールからトルコのイスタンブールまで横断中だという。

高齢で白髪のオランダ人。ツアー添乗員を長年やっていたのでアラビア語が話せるという。

仕事でドイツに来たというインド人。機械エンジニアをしているという。

アルジェリア生まれドバイ育ちのアルジェリア人。住む部屋が見つかるまでこのホステルに泊まっているというので、どのくらいの期間泊まっているのか聞くと「もう半年以上」だという。理解が追いつかない。

20歳前後の大学生ウズベキスタン人。実家がかなりお金持ちでこの時両親はフランスでクルーズ船の上にいるという。「なぜこんなホステルに泊まるのか」と聞くと「社会経験を積むため」だという。NARUTOに登場するカカシ先生のTシャツを着ていた。控え目な性格で唯一話がよくわかる奴だった。

モロッコ生まれのアラブ系ドイツ人。本名はモハメド・アリ。12歳の時に家族でドイツにやってきたらしい。30代前半でバツ2だという。普段はベルリンに住んでいるが夏の間だけフランクフルトでイベント運営のアルバイトをするためにこのホステルに1ヶ月以上滞在しているという。喋り出したら止まらず、目に入る全てにイチャモンをつけてくる。

その他アラビア語を話す住人2人。

汚い部屋

まずチェックインして部屋に入ると臭い。ロッカーを開けると埃だらけで、ビニールゴミと紙ゴミ、それとなぜか部屋のカーテンが入っていた。部屋は毎日清掃しているとドアの横に書いてある。

ブチギレおじさんと汚れた枕

夕方に酒場から帰ると受付で白髪でヒゲモジャのおじさんが従業員に対して大声でブチギレていた。その後ろには10人ほど並んでいた。そしてその列のすぐ横の床にはワインを派手にこぼしたような赤紫色の汚れがついた枕が置かれていた。誰かが枕を汚してしまったから受付に言いに来たのだろう。ところが20分後に私が受付に行ったところ、受付に並ぶ列は一人残らず無くなっており、汚れた枕だけが床に置かれたままになっていた。

密室ミステリー

23時を過ぎ、寝る準備を済ませベッドで横になっていたところ、白髪の老人が私のもとにやってきて「そこは俺のベッドだ」と言ってきた。ちなみに部屋は8人部屋で好きなベッドを自由に選んで使えるシステムだった。私が最初に部屋に入ったとき部屋にはすでに4人おり、彼らが「そのベッドは空いてるよ」と言ったベッドを使っていたので、彼らはなぜあんなに確信をもって空いていないベッドを空いていると言ったのか。まだ1つ空いてるっぽいベッドがあったので、私は「じゃあ俺が空いてるあのベッドに移動するよ」と老人に伝え移動しようとすると、優しい老人は「いいよいいよ、そのままお前がそのベッドを使え、俺が空いてるベッドに移動するよ」と言って一旦部屋を出ていきました。ところがその直後、アラブ系ドイツ人が部屋に入ってきて、老人が移動するといったベッドを使い始めた。つまりそのベッドも空いていなかったのだ。聞くとそのアラブ系ドイツ人は「昨日からこのベッドで寝ている」と言い、昨日から滞在している他の住人もそれを認めたので文句なしだ。というわけでこの時点で8人部屋のベッドがすべて埋まっていることになる。老人は部屋を出ていったきりなので、老人もあわせると8人部屋に9人いることになる。

10分後何も知らない老人が部屋に戻ってくると、当然そこに老人のベッドはない。老人を含め部屋の半数を占めるアラビア語話者たちがアラビア語で何やら話している。誰も受付に相談に行かないので、私が「チェックイン時にもらった部屋のカードキーが無いとこの部屋に入れないはずなので全員部屋のキーを出してくれ」とみんなに伝えると、なぜか数人がやたらカードを出したがらない様子(英語が分からなかっただけかも)。

埒が明かないので私が老人とアラブ系住人1人を引き連れて受付に相談に行くことに。受付に向かう途中、アラブ系住人が「部屋にいたあのアラブ人と話したか?あいつはクレイジーだ」と言ってくるが、何の話か分からなかったので適当に返しておいた。受付のスタッフに事情を説明し確認してもらったところ、その部屋には確かに8人しか登録していないという。辻褄が合わない。受付がセキュリティを呼んで全員のIDを確認するから部屋に戻ってくれと言う。すると隣にいた老人と住人がなぜか急に「俺たちの部屋を変えてくれ」としきりに頼み出した。なぜか受付もすぐにそれを受け入れ、2人は部屋を変えてもらえることになり、結局8人部屋に7人が寝ることになった。真相は闇の中。

部屋に戻って、状況を見守っていた住人に解決した旨を伝え、電気を消してみんな寝ることにした。ところが、昨日からベッドを使っていたという先ほどのアラブ系ドイツ人が真っ暗闇の部屋の中で英語で「なんで俺がこんな思いしなきゃならねぇんだ、こっちは一日中働いて疲れてんだよ」と一人でブチギレていて、解決した事の経緯をまだ他の住人に聞いていた。聞かれた住人も彼をなだめていた。私は「いやもう終わったからええやろ。そもそもお前は何も被害受けてへんし何もしてへんやん。キレるとしたら俺か老人やろ」と思いながら眠りについた。

乾燥機だけ故障

翌日の午後、ランドリー室で洗濯機を回し終え洗濯物を乾燥機に入れようとすると乾燥機に故障中の張り紙が。仕方がないので部屋に干していると、部屋の住人が近くにコインランドリーがあることを教えてくれた。それならということでコインランドリーで乾燥機を使うことにした。近くといっても徒歩10分以上かかる場所にあったので、洗濯物を持って電動キックボードで往復することにした。ちょっとハプニングがあったが洗濯は無事終えることができた。

モハメド・アリと喧嘩

洗濯を終えしばらく部屋にいると、昨晩一人でブチギレていたアラブ系ドイツ人(本名モハメド・アリ)がワインとテイクアウトした料理を片手に部屋にやってきた。その時部屋にいたのは私と隣のベッドにいたウズベキスタン人だけだった。警戒していたのであまり関わらないようにしていたが、しきりに話しかけてくるので最低限の返しをしていた。私が一着だけ窓に掛けて干していた服を勝手に触りながら「こうした方がよく乾く」などとゴチャゴチャ言ってくる(他の住人にも同様に迷惑をかけまくっていた)ので「触るな、ゴチャゴチャ言うな、それはお前の服じゃない、俺の服だ」と返すとパッと手を離し「わかった、わかった」と言う。

ウズベキスタン人にもしきりに話しかけ、ワインや料理を薦めている。ウズベキスタン人も警戒しながら誘いを断るも、控え目な性格が裏目に出て無理やりワインをコップに注がれて渡されていた。当然私にも薦めてきたがキッパリ断った。この瞬間に「ああ、こいつのことか。だから彼らはあんなに部屋を変えたがっていたのか」と、昨晩受付へ向かう途中にアラブ系住人が言っていたことがようやく思い当たった。謎が一つ解けた。

しばらくするとモハメド・アリが「タバコ吸ってもいいか」と私とウズベキスタン人に聞いてきた。ウズベキスタン人は揉め事を起こしたくない様子だったので「俺は問題ない」とすぐに答えた。私は「タバコの臭いが好きじゃないのでやめてくれ。そもそもこのホステルは禁煙だ」と答えた。するとモハメド・アリが「ルールは破るものだ」とか「お前は日本人の印象を悪くする」などとゴチャゴチャ言ってきた。あまりに迷惑すぎてムカついたので「俺はNOと言った、それで話は終わりだ。明日俺はこのホステルを出るので明日以降は好きにしろ。今は外で吸ってこい」と返した。するとモハメド・アリもブチギレてまたゴチャゴチャ言ってきたが無視していると外に出ていった。

今回の旅で断トツに最悪な宿泊体験だった。

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