ルーヴル美術館が広すぎた

#ヨーロッパ#フランス#海外#旅#美術館

そもそも

パリ滞在記2022のスピンオフ。

ルーヴル美術館は、年間入館者数世界一を誇る名実ともに世界一の美術館。建物は12世紀末フィリップ2世(カペー朝)がこの場所に築いた要塞が起源。16世紀にフランソワ1世(ヴァロワ朝)が要塞を改築して王宮(ルーヴル宮殿)として使用した。フランソワ1世の下でレオナルド・ダ・ヴィンチが宮廷画家として仕えていたため、『モナ・リザ』をはじめとする彼の作品の多くがフランスにある。1682年ルイ14世がヴェルサイユ宮殿に移るまで王宮として使用され、その後は王室コレクションの収蔵場所または展示場所となった。1793年フランス革命直後に王室や教会から没収されたコレクションを展示し、美術館として正式に開館した。その後ナポレオン1世がヨーロッパ諸国から集めた(収奪した)美術品を加えて収蔵品数が増大した。その後も着々とコレクションは増大し続けた。1983年からミッテラン大統領の下で行われた「大ルーヴル計画」によって、元々財務省が入っていた建物(現在のリシュリュー翼)が美術館に統合されたり、ルーヴル・ピラミッドが建設されたりして、現在見られるルーヴル美術館が完成した。

外観

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ルーヴル・ピラミッド

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ドゥノン翼1F

フランス絵画

ドラクロワ『民衆を導く自由の女神』。ブルボン朝最後の王シャルル10世をブルジョワ共和派を支持する市民が失脚させた七月革命を題材として描く。 louvre_denon1_1

ドラクロワ『キオス島の虐殺』。1822年にオスマン帝国統治下のギリシャのキオス島で、オスマン帝国軍が独立派を鎮圧するためにギリシャ人住民を虐殺した事件を題材に描く。 louvre_denon1_2

展示室702 louvre_denon1_3

ジャック=ルイ・ダヴィッド『ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠』。1804年ノートルダム大聖堂で行われた戴冠式を描く。ヴェルサイユ宮殿の戴冠の間にダヴィッド本人が描いた複製画が存在する。 louvre_denon1_4

ジャック=ルイ・ダヴィッド『マラーの死』。山岳派に属するフランス革命の指導者の一人だったジャン=ポール・マラーが暗殺された事件を題材に描く。 louvre_denon1_5

ドミニク・アングル『グランド・オダリスク』。オスマン帝国にてスルタンのハーレムに仕える女性を題材として描く。同様の題材または構図の作品が多数存在する。 louvre_denon1_14

イタリア絵画

展示室710-712あたり louvre_denon1_6

レオナルド・ダ・ヴィンチ

『バッカス』または『洗礼者聖ヨハネ』 louvre_denon1_7

『洗礼者聖ヨハネ』 louvre_denon1_8

『岩窟の聖母』 louvre_denon1_9

『ラ・ベル・フェロニエール』 louvre_denon1_10

『聖アンナと聖母子』 louvre_denon1_11

『モナ・リザ』 louvre_denon1_12

パオロ・ヴェロネーゼ

『カナの婚宴』。新約聖書に登場する、ガリラヤ(パレスチナ)のカナで行われた結婚披露宴でキリストが水をワインに変えた奇跡を題材に描く。元々はヴェネツィアのサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂に飾られていた。ルーヴル美術館で最も大きい絵画で『モナ・リザ』の対面に展示されている。 louvre_denon1_13

ジョバンニ・パオロ・パンニーニ

『古代ローマの風景画があるギャラリー』。実在または空想の建物や遺跡などを混在させて架空の風景を描いたカプリッチョ(奇想画)。 louvre_denon1_21

『現代ローマの風景画があるギャラリー』 louvre_denon1_20

『サン・ピエトロ大聖堂』 louvre_denon1_23 『アルジェンティーナ劇場』(『ルイ15世の息子の結婚を記念して1747年にローマのアルジェンティーナ劇場でラ・ロシュフコー枢機卿が行った饗宴』) louvre_denon1_22

古代ギリシャ彫刻

『サモトラケのニケ』(紀元前2世紀頃)詳細 louvre_denon1_15 louvre_denon1_16 louvre_denon1_17 louvre_denon1_18

アポロンのギャラリー

宝飾品や工芸品などを展示する豪華絢爛な回廊。 louvre_denon1_19

シュリー翼1F

古代エジプト

カルトナージュ製ミイラ覆い(プトレマイオス朝)詳細 louvre_sully1_1

カバ像(紀元前2000年頃)詳細 louvre_sully1_2

リシュリュー翼1F

カフェ

テラスから眺めるルーヴル・ピラミッド。 louvre_richelieu1_1

ナポレオン3世のアパルトマン(居室)

大サロン louvre_richelieu1_2

大食堂 louvre_richelieu1_3 louvre_richelieu1_4

リシュリュー翼2F

北ヨーロッパ絵画

フランス・スナイデルス『フルーツバスケットを襲う2匹の猿』。猿は卑しさや強欲などの悪徳を象徴する。 louvre_richelieu2_1

ヨハネス・フェルメール『レースを編む女』。縦横20cmほどの小さな絵画。仕事中のレース職人は勤勉さや貞節などの美徳を象徴する。 louvre_richelieu2_2

フランス絵画

ピーテル・パウル・ルーベンス『マリー・ド・メディシスの生涯』。フィレンツェのメディチ家からフランス王アンリ4世に嫁いだマリー・ド・メディシス(ルイ13世の母)の生涯を描いた24点の連作絵画。元々はパリのリュクサンブール宮殿に飾られていた(パリ滞在記2022)。 louvre_richelieu2_3

作者不明『ガブリエル・デストレとその妹』。マニエリスムを代表する謎多き絵画。作者はフランスの宮廷美術を築いたフォンテーヌブロー派の画家と思われる。 louvre_richelieu2_4

クロード・ロラン『タルソスに上陸するクレオパトラ』。古代ローマ共和政末期の歴史を題材に描かれた理想風景画。 louvre_richelieu2_5

ニコラ・プッサン『サビニの女たちの掠奪』。ローマ近郊のサビニから若い女性を娶るために誘拐したという古代ローマ建国期の伝説を題材に描く。 louvre_richelieu2_6

ニコラ・プッサン『我アルカディアにもあり』または『アルカディアの牧人たち』。古代ギリシャの理想郷アルカディアにて、石碑に刻まれた一文"Et in Arcadia ego..."(「我アルカディアにもあり」)を読み解く牧人たちを描く。一文は理想郷にも「死」が存在することを示唆しているとされる。 louvre_richelieu2_7

シュリー翼2F

フランス絵画

ウスタシュ・ル・シュウール『2人のケルビムが運ぶパリのシャルトリューズ修道院の図面とパリの眺め』 louvre_sully2_1

シャルル・ルブラン『ガウガメラの戦い』 louvre_sully2_2

クロード・ジョセフ・ヴェルネ『ナポリ湾の眺め』 louvre_sully2_3

ユベール・ロベール 古代遺跡カプリッチョ(奇想画)シリーズ louvre_sully2_4

ユベール・ロベール『ルーヴル美術館グランドギャラリーの改造計画』

クロード・ジョセフ・ヴェルネ『サンタンジェロ城とサンタンジェロ橋』 louvre_sully2_5

ユベール・ロベール『マルセイユ港の入り口』 louvre_sully2_6

ユベール・ロベール『ノートルダム橋の家屋の取り壊し』

クロード・ジョセフ・ヴェルネ『アヴィニョンの眺め、ヴィルヌーヴの近くのローヌ川の右岸から』 louvre_sully2_7

ユベール・ロベール『ルーヴル美術館グランドギャラリーの改造計画』 louvre_sully2_8

クロード・ジョセフ・ヴェルネ『月明かりの港』 louvre_sully2_9

ドミニク・アングル『浴女』アングルが28歳の時に描いた官能的な作品。 louvre_sully2_11

ドミニク・アングル『トルコ風呂』。アングルが82歳の時に描いた官能的な作品。オスマン帝国にてスルタンのハーレムに仕える女性たちが浴場で過ごす様子を描く。 louvre_sully2_10

シャルル・グレール『失われた幻影』 louvre_sully2_12

シュリー翼0F

古代エジプト

来世で死者の労働を代行させるために副葬されたシャブティ(人形)。詳細 louvre_sully0_1

古代ギリシャ

『ライオン』(紀元前4世紀)詳細 louvre_sully0_2

『墓碑』(紀元前4世紀)詳細 louvre_sully0_3

『ミロのヴィーナス』(紀元前2世紀)詳細 louvre_sully0_4 louvre_sully0_5

古代ギリシャ陶器(紀元前5世紀頃)詳細 louvre_sully0_10

古代ローマ彫刻

『ゼウス』(ローマンコピー)詳細 louvre_sully0_6

『ボルゲーゼのアレス』(ローマンコピー)詳細 louvre_sully0_7

『首飾りのミネルヴァ』(パルテノンのアテナのローマンコピー)詳細 louvre_sully0_8

『ヴェッレトリのアテナ』(ローマンコピー)詳細 louvre_sully0_9

古代オリエント

アケメネス朝ペルシャの王ダレイオス1世(在位:紀元前522-486年)が築いた、スーサ(イラン西南部)のアパダーナ(謁見の間)の柱頭。詳細 louvre_sully0_11

『射手たち』。スーサのアパダーナを飾っていたレリーフ。詳細 louvre_sully0_12

『ライオン』。スーサのアパダーナを飾っていたレリーフ。詳細 louvre_sully0_13

ドゥノン翼0F

ルネサンス彫刻

アントニオ・カノーヴァ『アモルとプシュケ』。ローマの作家ルキウス・アプレイウスの『変容』の物語の一つに登場する、アモルとプシュケの恋物語の一場面を表現している。 louvre_denon0_1

ミケランジェロ『抵抗する奴隷』『瀕死の奴隷』。教皇ユリウス2世の墓を飾るべく制作された二つの未完の像。教皇ユリウス2世の墓は現在ローマのサン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ聖堂(ローマで教会巡り)内にある。イタリア国外にある数少ないミケランジェロの作品の一つ。 louvre_denon0_2

『眠るヘルマフロディトス』。女性的な肉体と男性器を併せ持つ両性具有の像。像はローマンコピーだが、マットレスと枕は17世紀にスキピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿の命によってベルニーニが制作したもの。 louvre_denon0_3

アフリカ、アジア、オセアニア、アメリカ先住民美術

流れで偶然立ち寄ることが絶対に不可能な場所にあるエリア。

『モアイ像』 louvre_denon0_4

リシュリュー翼0F

古代オリエント

『エビフ・イル』(紀元前25世紀頃!)。古代都市国家マリ(シリア東部)の代官エビフ・イルが祈りを捧げる像。詳細 louvre_richelieu0_7

『ハンムラビ法典』(紀元前18世紀)。ハンムラビ王と太陽神または正義の神シャマシュが彫られている。詳細 louvre_richelieu0_1

『人面有翼牡牛』(紀元前8世紀)新アッシリア帝国の首都ドゥル・シャルキン(イラク北部)にあったサルゴン2世の宮殿を飾っていたレリーフ。以下同。詳細 詳細 louvre_richelieu0_2

『ライオンを抱く英雄(オルトスタット)』(紀元前8世紀)詳細 louvre_richelieu0_3

『モノを運ぶ使用人たち』(紀元前8世紀)詳細 louvre_richelieu0_4

『杉の幹を運ぶ兵士たち』(紀元前8世紀)詳細 louvre_richelieu0_5

フランス彫刻

『ブレーズ・パスカル』(18世紀) louvre_richelieu0_6

リシュリュー翼-1F

ピュジェの中庭

ピエール・ピュジェの作品をはじめとする17-19世紀のフランス彫刻を展示する中庭。

マルタン・デジャルダン『4つの捕虜国家』。ルイ14世時代に仏蘭戦争での勝利を記念して制作された。それぞれの像は、敵国4カ国(オランダ、スペイン、神聖ローマ帝国、ブランデンブルグ)を擬人化している。 louvre_richelieu-1_1

マルリーの中庭

パリ郊外にルイ14世が建設したマルリー宮殿(すでに解体された)の庭園を飾っていた彫刻を展示する中庭。『馬丁に制される馬』通称「マルリーの馬」が特に有名。 louvre_richelieu-1_2

ドゥノン翼-1F

古代ギリシャ(アルカイック期)

『サモス島のヘラ』(紀元前6世紀)詳細 louvre_denon-1_1

『馬』(紀元前6世紀)詳細 louvre_denon-1_2

『ミレトスのトルソ』(紀元前5世紀)詳細 louvre_denon-1_3

『男性小像』(紀元前6世紀)詳細 louvre_denon-1_4

地下遺跡

この場所がかつて要塞だったことを物語る地下遺跡。 louvre3

参考書籍

西洋美術史入門

世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」

ルネサンスとは何であったのか―塩野七生ルネサンス著作集1―

ルネサンス 歴史と芸術の物語

イラストで読む ルネサンスの巨匠たち

ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論

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