欧州紀行2022反省会

#ヨーロッパ#海外#旅#準備#バイオハッキング#ミニマリズム#格闘技

そもそも

2022年5月中旬から9月中旬にかけてヨーロッパ各都市を旅してきました。

ここではその旅の様子についてざっくり書きながら振り返ります。個別の話については別記事で書こうと思います。

目的

主な目的は、「歴史をじっくり堪能すること、文化を心身で体感すること、将来的な長期滞在の可能性を探ること」でした。

旅程

初めてのヨーロッパであらゆる土地勘がなかったことと、各国のCOVID-19に関する入国規制または国内の各種規制の状況が日々変化していたことから、渡航前には旅程計画を立てずに現地で都度調べながら次に訪れる国や都市を決めていました。2022年5月時点で入国規制を完全撤廃していたのがUKやアイルランド、北欧など一部の国々だけだったので、その辺の国々を回ろうかと漠然と考えてはいましたが、6月に入ってドイツやイタリアなども入国規制を完全撤廃し始めたというニュースを(たしかダブリン滞在中に)聞いて、北欧よりはドイツやイタリアに興味があったので、そこで初めて(ダブリンからの航空券が比較的安かった)ハンブルクからとりあえずシェンゲン圏に入って、そこから南下していくことに決めました(第1次南下政策)。

その後しばらくは行き先についてそれほど悩むことなく順調に南下していき、ナポリまで来た段階で次の行き先について悩みました。しばらくナポリを色々見てまわっているとナポリの歴史にフランス(アンジュー家やらナポレオンやら)がやたら登場してくるなあと感じ、それで「じゃあ次フランス行こかな」という気分になり(適当)、幸い直前でもフライトが比較的安く予約できたので、パリに行くことにしました。そしてそこからまたスペイン・バスク地方に向かって南下していくことにしました(第2次南下政策)。

スペインは行きたい都市が多くあった(結果的に11都市)ので、回る順序を計画的に決めた方がいいと思い(いつもそう思え)、またスペインの後はリスボンに行きたかったことから、リスボン行きフライトがあるマドリードかバルセロナでルートを終え、かつ当時遅延が多発していた飛行機にはなるべく乗らないで陸路で行くという条件でいくつものパターンのルートを事前に検討しました。その結果、バスク地方からアンダルシア地方に空路で一気に南下して、その後陸路でアンダルシア地方からバルセロナに至るルートを選択することにしました。

無事リスボンまで来たところでまた次の行き先について悩みました。シェンゲン圏を出た後はイスタンブールに行こうと考えていたので、その時に興味のあった都市の中で最も北にあるワルシャワに行き、そこからイスタンブールに近づいていく方向で南下していくことにしました(第3次南下政策)。リスボンのホステルで会った人々に「次はワルシャワに行く」と言うと「隣で戦争してるけど行って大丈夫か」とみんなに言われましたが、ワルシャワの滞在予定日にたまたまEd Sheeranのライブがあったので「本当に大丈夫じゃなかったらEd Sheeranライブできへんやろ」と返すとみんなやたら納得していました。Ed Sheeranの説得力半端ない。

ヨーロッパ旅の最後は、西洋文明源流の地であるギリシャ・アテネで遺跡や彫刻を眺めて「ここから始まったのか」としみじみしながら締めくくりました。

最終的な旅程は以下のようになりました。


成田空港 →🛩→ ドバイ(transfer) →🛩→

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿ロンドン(7日) →🚅→

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿エディンバラ(4日) →🚅→ グラスゴー(5日) →🛩→ アイラ島(4日) →🛩→ グラスゴー(transfer) →🛩→

🇮🇪ダブリン(7日) →🛩→

🇩🇪ハンブルク(2日) →🚅→ ベルリン(5日) →🚅→ フランクフルト(2日) →🚅→ ケルン(2日) →🚅→ ミュンヘン(4日) →🚅→

🇦🇹ウィーン(3日) →🚅→

🇨🇿プラハ(4日) →🛩→

🇮🇹ヴェネツィア(3日) →🚅→ ミラノ(3日) →🚅→ フィレンツェ/ピサ/ルッカ(5日) →🚅→ ローマ&ヴァチカン(5日) →🚅→ ナポリ/ポンペイ(4日) →🛩→

🇫🇷パリ(5日) →🚅→ ボルドー(1日) →🚅→

🇪🇸サン・セバスティアン(2日) →🚌→ ビルバオ(1日) →🛩→ セビリア/ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ(3日) →🚅→ マラガ(2日) →🚅→ グラナダ(2日) →🚅→ コルドバ(1日) →🚅→ マドリード/トレド(4日) →🚅→ バレンシア(2日) →🚅→ バルセロナ(4日) →🛩→

🇵🇹リスボン(4日) →🛩→

🇵🇱ワルシャワ(4日) →🚅→ クラクフ(3日) →🛩→

🇭🇺ブダペスト(4日) →🛩→

🇬🇷アテネ(4日) →🛩→

🇹🇷イスタンブール(以降アジア各国へ)


115日(シェンゲン圏88日)/13カ国/38都市/14フライト/21鉄道/1バス

※スコットランドとイングランドはそれぞれカウントしています。その方が何かと話しやすいからです。

※ローマとヴァチカンは地理的に1都市とカウントしています。

荷物

機内持ち込み可能なサイズの40Lのバックパック1つ分の荷物で終始やりくりしました。

人手不足によるオペレーションの混乱が各地で多発していて、預け入れ荷物が全然出てこなかったり紛失したりという話をたくさん聞いていたので、機内持ち込み可能な荷物だけで旅したのは大正解でした。

通信

通信にはAiraloといういわゆるeSIMサービスを使用していました。

渡航前にスマホアプリをダウンロードして、アプリ内でプランを購入し諸々設定するだけで現地到着後即ネット通信できます。私はヨーロッパ全域をカバーするプランを購入していて、滞在する国が変わっても特に作業なしで即ネット通信できたので重宝していました。途中でデータ容量が無くなったり有効期限が切れた場合もプランを追加購入して使っていました。

決済手段

クレジットカードまたはデビットカードのタッチ決済(意外と対応していない日本のカードが多い)が最もポピュラーで、あとは小規模な商店とか飲食店とかはまだまだ現金主義なところも少なくないという感じでした。QRコード決済はほとんど見た記憶がありません。

私はタイプの異なるカード4枚と、RevolutやGoogle Payなどのスマホ決済サービスを用意していきました。施設やWEBサイトの決済サービスによっては特定のカードでの決済が失敗したり、海外でのオンライン決済時に3Dセキュアが発動して(遊戯王か)、その時にパスワードを思い出せなかったりSIMを切り替えないと認証用メッセージを受け取れなかったりすることがあったので、複数の決済手段を用意していってよかったです。これらの決済手段を使って、海外ATMから手数料なしまたは低めで現地通貨を引き出すこともできました(ATM端末自体がとる手数料は不可避)。

あとは、なんとなくセキュリティが心配な施設やWEBサイトなどで決済する際には、最悪の事態でも被害が少ない(定期決済に使用しておらず上限額を下げておいた)カードを使うようにするなど多少気を遣っていました。

決済周りは(多分意図的に)ちょっと分かりにくいのに知らないとひたすら損したり、渡航後には用意しづらかったりするので、海外で決済や現金引き出しをする場合のルールとか手数料とかを事前にちゃんと確認しておくのはマジで大切です。

フライト

長期的な計画を立てずに旅していたため、大体1週間前から数日前(ひどい時は当日)にフライトを予約していました。その割には1ヶ月後の同フライトと比べてべらぼうに値段が高いことは滅多になかったような気がします。マイナーな路線が多かったからかもしれません(わかりません)。

例によって人手不足の影響なのか、2、3時間のフライトの遅延は常態化していました。最初から〇時間遅延しますって言ってもらえればまだよかったんですが、1時間遅延しますというのを何度も繰り返したりすること(遅刻魔のやり口)がままあり、そうすると時間感覚が麻痺してきて「20時って何時だっけ」みたいなよくわからない精神状態になることがありました。おそらくそれも相まって、待ち時間に読書に集中していてふと気づいたらフライトを逃してしまっていたということもありました。出発の3時間以上前に空港に到着して保安検査も済ませ最終的に6時間以上待った挙句フライトを逃す絶望感ったらないですね。人って絶望すると本当に膝から崩れ落ちるんだってその時思いました。

宿泊

115日中、58日はホステルに、16日はバスルーム共用のシングルルームに、残り41日はバスルーム付シングルルームに宿泊しました。人口が多く物価が高い大都市ではホステルに宿泊し、それ以外の都市ではシングルルームに宿泊するというケースが多かったです。野宿やそれに類する一晩の過ごし方をすることは幸い一度もありませんでした。ホステルで8人部屋に9人いたり3人部屋に4人いたりすることはありましたが。

ホステルだけでなくホテルのシングルルームも含めて、空調があり機能すること、シャワーのお湯が出て排水できること、トイレが一台も故障していないこと、異臭がしないこと、これらの条件をすべて満たす宿泊施設で宿泊したことは、115日中15日もなかった気がします。宿泊する日程がフットボールの伝統戦やEd Sheeranのライブなどと被り、牢獄みたいなホステルが1泊1万円以上したこともありました。

快適さという意味ではネガティヴなことが多かったですが、体験という意味ではポジティヴなことも多くありました。特にホステルでは、世界中から来た旅人の個性あふれる生活スタイルを目撃することができ、毎日非常にエキサイティングで多くの学びがありました。同部屋の住人と仲良くなって一緒に飲みにいくこともあれば、あまりに迷惑すぎるやつとは口論になることもありました。途中ホステルの面白さにちょっとハマった時期があり、ダブリンからプラハに至る約1ヶ月間は、別にもっと快適な選択肢をとれたにも関わらず毎日ホステルに泊まっていました。

COVID-19の影響

各地でCOVID-19に関する各種規制が緩和または撤廃され始めていた時期だったことや、そういった国や都市を私が次の行き先に選んでいたこともあり、COVID-19のネガティヴな影響は特に感じませんでした。UKに入国する瞬間からギリシャを出国する瞬間まで、COVID-19に関する何らかの検査も受けることも何らかの証明書の提示を求められたことも一切ありませんでした。博物館などの観光地も営業も再開していました。ドイツやイタリアやスペインで公共交通機関に乗る時にマスク着用義務があった(着用してないとちゃんと注意された)のが少し面倒だったくらいでした。

渡航前にやっておけばよかったこと

フォーマルなハーフパンツ

前提として、持参したズボンは長ジーンズ2枚とバスケットボール用のハーフパンツ2枚でした。2022年の夏は観測史上稀に見る熱波がヨーロッパを襲い、事前に調べていた例年の気候とは比べ物にならないくらい暑く、最高気温が40度に達する日も珍しくありませんでした。もはや6月にドイツに入ってから9月にギリシャを出るまでどの都市に行っても連日猛暑日のような状態でした。そんな気候の下で約3ヶ月間野外を歩き回っていたので、アテネで通りすがりのおじさんに急に"Malaysian?"と言われて"Japanese!"と言うと"Seriously? You are too dark for Japanese! Welcome to Greece!"という会話があったくらい肌が焼けていました(ていうかおじさんアジア人の肌色になんでそんなに詳しいんだ)。そのぐらい暑かったので基本的にバスケットボール用のハーフパンツをはいて過ごしていましたが、美術館とかレストランとか服装がラフ/カジュアルすぎると入りずらい施設がたまにあり、そういうところに行く日は長ジーンズを履くようにしていました。しかしそうすると今度は下半身が暑すぎて大変でした。という葛藤があり、途中でそれなりにフォーマルな半ズボンを買おうと思っていくつかのお店に行きましたが、なんだかんだで結局買う気になれなかったので、最初から1枚用意しておけばよかったと思いました。

不要だった荷物

スマホとタブレットを持っていったのに、さらに予備の(以前使っていた)スマホを持っていったのは無駄でした。しかもスマホは300gぐらいあって意外と重いので完全に不要でした。

あとは、全世界対応の組換え可能な変換プラグを持っていきましたが、ゴツくてCタイプの奥行きのあるコンセントに差せないという致命的な欠陥があったので、ドイツに入ってすぐApple純正のCタイププラグを購入して変換プラグは捨てました。ドイツ以降はどこの国もCタイプだったので問題なく、最初のUKとアイルランドだけはBFタイプでしたが、宿泊施設に変換プラグが置いてあったり借りられたりしたので、結局最初からCタイププラグだけ用意しておけば十分でした。

渡航前にやっておいてよかったこと

バイオハッキング

今回の旅に関係なく、元々2016年くらいから自分の身体で健康に関する実験を色々とする(バイオハックする)習慣があったのですが、それが今回の渡航中の健康不安を軽減するのに非常に役立ちました。基本的には健康に良いとされる食品やモノを増やしていくのではなく、むしろ食品やモノへのアクセスが制限された状態でも健康を維持するにはどうすればいいかという思想で色々とやっていました。食事に関する例でいえば、遅延性フードアレルギー検査をしたり、1週間水と塩だけで過ごしたり黒糖や蜂蜜だけで過ごしたり、半年間主食をパスタや豆だけにしたりして、その時に身体がどういう状態になるのかやどこまで何を制限しても大丈夫かなどを観察していました。食事以外の例でいえば、1ヶ月間シャワーなしで過ごしてみたり(諸事情によりシャワーのない建物に住んでいたせいもある)、短眠で過ごしてみたりしていました。

その結果、渡航中は何をいつ食べてもまたは何も食べなくても、数日間シャワーを浴びなくても下着を変えなくても、心身の状態が乱れることは滅多になかったので、現地の食文化を気兼ねなく存分に楽しめたり、衣類や洗濯回数が少なくて済んだりしたのは非常によかったです。その他様々な不便やハプニングに見舞われても冷静に対処することができました。ちなみに不便やハプニングに対してストレスを感じない訳でも疲れない訳でも決してなく、あくまでもそういう状況に対処する手札をバイオハッキングを通して増やしてきたので、随時様々な予防策や回復策をとれるということです。

ミニマリズム

バイオハッキングと似たような話で、なるべく依存するモノを減らすといういわゆるミニマリスト的な習慣が元々あったのも役立ちました。例えば、バックパックの容量の10%以上空けた状態で渡航したので、適当に荷造りしても余裕で入るし現地で購入した水や食品を入れる余裕もあるし、頻繁に荷造りして移動する旅においてはかなり役立ったと思います。実際どのホステルでも、自分が最も遠くの国から来ていて最も長期間旅しているのに最も荷物が少ないので、"You're crazy."とよく言われていました。

Kindle本爆買い

2021年の1年間海外渡航が厳しくて悶々としていたこともあり、気休めとして主に海外やヨーロッパ各国に関するKindle本を(セールを活用しながら)爆買い(500冊以上)して読んでいました。渡航中、購入した本をダウンロードしておき、今いる都市や次に行く都市に関する本を待ち時間や移動時間などに読んでいました。現地に関する本をまさに現地で読むと、本で読んだ内容を即体験できたり、逆に体験した内容が即本に書いてあったりするので、やはり情報の吸収率が段違いで、実体験に紐づいた非常に多くの学びを得ることができました。特に古代ギリシャ・ローマ史や各国史、西洋美術史を改めて勉強しなおしたおかげで、遺跡や博物館を何倍も何十倍も堪能することができました。「なんかすげー贅沢な学び方してる」としばしば一人で感動していました。個別の書籍については別記事で書こうと思います。

キックボクシング

キックボクシングを実際に使う場面はなかった(なくてよかった)が、いざとなってもある程度抵抗できるという自信があったおかげで、強引な客引きやぼったくりに対して怖気づくことなく毅然とした態度で対応できたと思っています。

重宝した荷物

普段からよく着ていたバスケ用ハーフパンツを2枚持参しましたが、軽いし体積少ないしすぐ乾くし、パジャマから普段着から海水浴までオールインワンの大活躍でめちゃくちゃ重宝しました。サーフパンツでも良さそうな気がしてきたので次試そうと思います。

スマホストラップをスマホに付けて手首に通して常に使っていましたが、スマホを落とすことや盗まれることを心配する必要がまずないので、安心感が半端なくて重宝しました。

ネガティヴな感想

人種差別

もはやあるあるですが、人種差別的な扱いを何度も受けたのは非常に不快でした。かなり露骨で物理的実害がある場合、物理的実害はないが精神的に不快な場合、原因を断定できないグレーな場合などパターンは様々で、都市によって頻度も大きく異なりました。私が生きているうちは絶対に無くならないと思うので、自分がコントロールできる範囲でできる限りダメージを回避/軽減する行動をとるしかなさそうです。もっと筋肉量を増やすことにします。

ちょっと幻滅

インフラや生活環境が想定していたよりよくない都市が多かった印象でした。経済格差・高齢化・人材不足・やる気不足・道徳不足などによって機能不全に陥っている様子を随所に目の当たりにしました。地下鉄の券売機が故障していたり需要に対して台数が圧倒的に足りていなかったり、スーパーのレジにいつも長蛇の列ができていたりなど、実際に現地で生活してみないと分からない不便さを感じることも多々ありました。また、民度の低さに辟易する場面も多々ありました。マナーが悪い程度ならまだしも実害を被ることが頻繁にあり、多くの人が全員同時に自己最優先で動くあまり、もれなく全員が損するという囚人のジレンマみたいな状況が多発していました。まさに「百聞は一見にしかず」という言葉の正しさを幾度となく痛感するとともに、日本の道徳の授業って意外と意味あるんだなと思ったりしました。

ともあれネガティヴな側面も体験して、各都市の将来的な長期滞在の可能性を探ること自体はできたので、ある意味ポジティヴな感想とも言えます。

ポジティヴな感想

目的達成

「歴史をじっくり堪能すること、文化を心身で体感すること、将来的な長期滞在の可能性を探ること」という目的を、渡航前になんとなく想定していたより遥かに多くの国と都市で達成できたことは、非常に大きな収穫でした。それによって、自分が持っているこの世界や人間についてのデータやサンプル数が飛躍的に増え、あらゆる思考の精度や解像度や幅が飛躍的に向上しました。ある歴史や文化や習慣を目にしたときに、それが人類普遍のものなのか特定の地域やコミュニティや個人に特有のものなのかについてより多角的に見当をつけられるようになったり、人間に関する様々な仮説の真偽をより自信を持って判断できるようになったりしました。

自信ついた

シンプルにとにかく自信がついたことも大きな収穫でした。様々なダメージを受けても寝たら必ず回復するから大丈夫だという、自分の心身に対する信頼が大きくなりました。大小様々なハプニングが発生しつつも最終的には目的を達成した上で無事に帰ってきたという事実が、今後の人生においても希望の源になると確信しています。

海外旅の技術習得

バックパック1つで海外を旅する技術/感覚が身についたのも実用的で有意義な成果でした。どんな荷物がどれだけ必要か、事前に調査しておくべき情報は何か、時間と資金の配分をどうするか、目的地の優先度をどう決めるか、宿泊地をどう決めるか、現地の人とどうコミュニケーションするか、避けられない高ストレス状況をどうやり過ごすか、ダメージからどう回復するか、何を着るか、何を食べるか、どう寝るか、といったような実際の具体的な技術や感覚的な身の処し方を現地で試行錯誤しながら身につけることができました。詳細については別記事で書こうと思います。

なんか抽象的になってしまいましたが、具体化すると矮小化しそうなのでここはこれでよしとしておきます。

帰国直後

帰国手続きを終えて街に出ると、まず陰鬱な雰囲気と活気の無さをありありと感じました。どこに行っても楽しそうに談笑している人々が全然見当たりません。それが久しぶりに帰国した私の第一印象でした。そして「ああ、渡航前の自分はこういう空気感から解放されたかったのか」と思い当たりました。その一方で、旅の不安や緊張から解放された安心感や目的を達成して無事帰国できた充実感を感じているのもまた事実でした。この文を書いている今もその狭間で揺れ動いています。束の間は充実感に浸ることができそうですが、それもみるみるうちに消え失せてゆき、またないものねだりの旅を始めるんだろうと予感しています。

帰国直後の2日間はかなり新しめのカプセルホテルに泊まりました。アメニティもバスタオルもスリッパもすべて付いてくるし何もかも綺麗だし静かだしここは天国かと思いました。そんなことを思いながら洗面所に行くと、宿泊者の若者数人が備え付けのドライヤーの風量に文句を言っているのが聞こえてきて、そいつら全員ナポリの街中に放り投げてやろうかと思いました。

久しぶりに自宅に戻って旅の荷物を整理していると、自宅に元々あった様々なモノが目について「なんでこんなにモノが多いんだ」という気持ちになり、結局大きめのゴミ袋3枚分のモノを処分しました。元々ミニマリスト的な生活をしていたつもりですが、渡航前の自分はまだまだ修行が足りなかったようです。

次の旅に備えて

次はノルウェー、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、オランダ、ベルギー、スイス、クロアチアあたりを回りたいです。

しばらくは日本国内で知識と筋肉と資金と徳の蓄積にひたすら励むことにします。