行ってわかったヨーロッパ(ネガティヴ編)

#ヨーロッパ#海外#旅#エピソード

そもそも

2022年5月から9月にかけてヨーロッパの各都市を旅した際に体験した、行って初めて分かったヨーロッパ各都市に共通するネガティヴなことを色々と書いていく。いずれの話も世界的には割と普通なことが多く、あくまでも日本と比較した場合の話である。

社会

インフラのクオリティが低い

地下鉄駅の券売機や改札や車両、宿泊施設のトイレや洗濯機や空調など、街中のあらゆるインフラや機械が故障したまま放置されていることがよくあった。道路や歩道の舗装状態も日本と比べものにならないぐらい悪く、暗闇で道を歩くと普通に危なかった。さらに細かい部分を指摘するとキリがないが、券売機がチケットをプリントするまでの時間が長かったり、タッチ式の改札の感度が悪かったりしたが、そういう部分も積もり積もると社会全体への経済損失が意外と半端ないんじゃないかと思う。

列車が時間通りに出発しないのはもはや常識だが、長距離列車(逃すとダメージ大きめ)が出発10分前に欠航したりプラットフォームが変更されたりする(英語アナウンスなし)こともよくあり、列車に乗って席に着くまで全く油断できなかった。

海外でこういった経験をすると、日本の戦後のインフラ整備がもたらす恩恵の大きさや土木建設技術のクオリティの高さを痛感する。

ゴミが多くて汚い

とにかく道端に落ちているゴミが多かった。少なくとも日本の渋谷ぐらいはゴミが多かった。道端に落ちている犬の糞やタバコの吸い殻も驚くほど多い。ゴミが多い分もちろん臭い。ゴミが多いと風が強い時に色々なものが蠢き飛び交うことになり特に悲惨だった。また美術館のような場所でも紙屑やガイドマップなどがあちこちに落ちていたりした。

似たような話で色々なものが汚かった。公共のトイレはもちろん、飲食店の床や椅子、スーパーマーケットの買い物かごまで汚かった。

ロンドンやローマやパリなど観光地の美しいイメージが強い街は特に、現地に行ったことのない人にこの話をしても信じてもらえないことが多い。

行列が多くて長い

スーパーマーケットのレジや駅のカスタマーサービスや券売所など、街のあちこちでとにかく行列が多くて長い。需要が多い云々ではなく、そもそも供給側が(資本家も労働者も)サービスを改善する動機が一切ないらしく、どんどんサービスが劣化して顧客負担が増加していく資本主義のモラルハザードが多発していた。「ヨーロッパは失業率がー」とかみんなが言っている現実を初めて体感した。

目的地までの障害が多すぎる

目的地までただ徒歩で直進するだけで到着するはずなのに、道路が舗装されていなかったり、交通量の多い道の横断歩道に信号がなかったり、狭い歩道で前から来る歩行者が1ミリたりとも道を譲ってくれなかったり、犬に追いかけられたり、障害物多すぎて「俺はマリオか」ってなることがたまにありました。

宿泊施設の設計が雑

設計が雑なホステルやホテルが多かった。トイレのドア(押戸)を開けるとドアと便器の間が1cmぐらいしかなく一度便器を跨いで越えてからドアを閉めないといけなかったり、トイレットペーパーホルダーの位置が便座の10cm下にあったり、バスルームに換気機能が一切なかったり、その場のノリで工事したんかみたいな設計のオンパレードだった(全て別の街の話)。

レストランが面倒くさい

まず店に入っても店員が忙しいと永遠に席に案内されないことがある(勝手に座って形式の場合もある)。席に着いても店員が忙しいとメニューが永遠に来ないことがある。メニューが来て注文を決めて店員を呼ぼうとしても店員が忙しいと永遠に来ないことがある。なぜか料理だけは早く来る。店員も追加のドリンクやデザートを勧めてくる時だけはすぐに来る。料理を食べていると「すべて問題ないか」と聞かれるので、たとえ問題だらけでも「問題ない」と答える。料理を食べ終わり会計したくても店員が忙しいと伝票が永遠に来ないことがある。サービスが良くないところに限って「チップはどうするか」とプレッシャーをかけてくる。とまあ若干大袈裟ではあるが、あながち冗談ではなく、レストランは割と面倒くさくてエネルギーを消耗するところが多かった。ただ、ヨーロッパのおしゃべり至上主義を前提にしたサービスとも言えるので困っている人はあまり多くなさそうだった。

全部の音がいちいち大きい

車のクラクション(頻度が日本の5倍ぐらい)、パトカーや救急車のサイレン(音の大きさが日本の2倍ぐらい)、誰かの叫び声や呼び声や会話の声など、いちいち大きくてビクッとすることが多かった。嘘だと思うかもしれないが、叫ぶ(反射的に振り向くレベル)やつがとにかく多かった(日本の100倍)。

路上駐車

アメリカとかと違ってそもそも道幅が広くないのに、あちこち路上駐車(違法ではない)だらけでさらに道幅が狭くなっていて、数人の利益のために何千人何万人もの通行の不利益になっているのは経済効率的にいかがなものかと思う。

中央駅の店舗の最適化

各都市の中央駅に行くと、長距離列車に乗る前に食料を手に入れるべく飲食店に行列ができていて、その隣の手帳や文房具などを売る雑貨店は客が全然いないみたいなことがよくあって、需給が最適化されていないと感じることが結構あった。中央駅に限らずあらゆる場所でそうだったような気もする。

通勤時は割と満員

東京ほどではないにせよどこの都市も朝夕の通勤時は電車やバスが割と満員だった。

民度が低い

道を譲らないとか、他人のためにスペースを空けないとか、隙あらば行列に横入りするとか、平気で大量に食べ残すとか、ゴミをポイ捨てするとか、トイレを破壊するとか、窓口でチケットを買うのに5分以上かかるとか、飛行機着陸直前に勝手に立ち上がって荷物棚を開けて叱られるとか、機体が完全に停止するまで席を立つなと言われても着陸した瞬間に立ち上がって我先に降りようとして叱られるとか、「ここは小学校か」と思うほどの民度の低さを体感する場面がとにかく多かった。もちろん全員がそうではないが、少数の一部の人だけとは言い切れないぐらい多くの人が随時そういう行動をとっていた。

他人のことを考えて自己犠牲も厭わないという日本の価値観とは真逆で、自分のことだけを考えて労力を少しでも他人のために使ったら負けみたいな価値観は一体どこで身につけるのか。

人種差別

思い出すだけで胸糞悪いので具体的な体験はあまり書きたくないが、急に全く知らない人に突き飛ばされたり、急に声をかけられて「あっちいけ」と書かれたTシャツを指差しながら「これ読める?」と言われたり、とある建物をちゃんとチケットを買って入口から入って観光していた時に(周りに同じような観光客がたくさんいたのに)自分だけ出口から入ったことにされて無理やり追い出されそうになったり、色々な場所で色々なやり方で人種差別を受けた。

喫煙者だらけ

宮殿の庭とか、美術館の入り口とか、電車(禁煙)に乗り込む車両の入り口とか、どこもかしこも喫煙者だらけだった。街中が煙草くさいことも珍しくなかった。フランクフルトのホステルの部屋(禁煙)でモロッコ出身のドイツ人に「煙草吸ってもいいか」と聞かれ「臭いがあまり好きじゃないのでやめてくれ、そもそもここ禁煙だし」と言ったらキレられて口論に発展したことがある(結局そいつは文句言いながら外に吸いに行った)。ルールを破って他人に迷惑をかける側がキレるなよ。。。

若者が絶望的にゆとり世代

絶望的にゆとり世代というか、自尊心とプライドと自己顕示欲が高くストレス耐性や忍耐力が低く保守的で狭量で怠惰で傲慢な(過言)欧米の若者(35歳以下を想定)が非常に多かった。彼らは誰に対しても自分の方が賢い/優秀だという前提で話す傾向があり、聞いてもいないのに誰でも知っている情報や知識(しばしば間違っている)を自信満々にしゃべったりしてくるので、ノンストップおしゃべりタイプに出会ってしまった折には地獄だった。例えば、私が「ウイスキーで有名なスコットランドのアイラ島に行った」と言うと「そんな島はない(その人が知らないだけ)」と言ってくるイギリス人がいたり、私が「シェンゲン協定(なぜかみんな知らない)のルールで最大90日間しか滞在できない」と言うと「一回出てもう一回入ればいいだけじゃん、俺頭いい(そんなザルな訳ないだろ)」と言ってくる人が何人もいたり、私が「自分は歴史オタクだ」と言うと「歴史が好きなら歴史が長いフランスがおすすめだよ(ツッコミどころ満載)」と言ってくるアイルランド人がいたりして、post-truthの世界を感じさせる人たちが本当に多かった。これが自尊心を育てまくる教育の成果(副作用)らしい。

叱られ慣れていない欧米人

いわゆる儒教文化圏である東アジアの人は学校や職場などで先生や先輩に叱られ慣れているというか否定され慣れているところがあり、公共の場で係員や警備員に強めに注意されても「すみません」という感じで終わることが多いが、欧米人は叱られ慣れていないからか、同じような状況で100%その人に非があってもぶつぶつ文句を言ったり私は悪くないアピールしたりして去っていくことが比較的多かった。

盲目的な日焼け信仰

ヨーロッパには日焼けはいいことという文化がありそれはそれでいいのだが、その文化に対する信仰が強すぎて長年日焼けしてきたせいか、顔や腕や背中の肌がボロボロのおばさんやおじさんがかなり多かった。日焼けはもう少し適度の方がいいのでは。