旅する前にやること

#海外#旅#準備

そもそも

私が(主に海外を)旅する際にやることや考えることをまとめてみました。

海外でなるべくミスなく効率よく見どころを回りたいけど、どこから手をつけていいかわからない人向けの内容です。

事前調査

期間を確保する

まずは旅する期間を決めて確保します。仕事などの都合がそれぞれあると思いますが、帰国後に行ってよかったと思う確率が100%(私調べ)なので思い切って期間を確保したほうがいいと思います。

予算を確保する

今回の旅に使える予算を考えて確保しておきます。渡航中はテンションが上がって使い過ぎてしまうことがあるので、帰国後の生活費はちゃんと横に置いておきます。

といいつつも、渡航中は例えば1ドル100円で計算するようにしても問題ないくらい、余裕を持って予算を確保しておくべきです。というのも、海外は日本より物価上昇率が高く年々日本の物価との差が開いていくばかりで、まともに計算していては物価を高く感じてお金を使うことに億劫になってしまい、旅が楽しくなくなってしまう(それは本末転倒だ)からです。

行きたい街を決める

自分自身と対話して決めます。色々調べていると「〇〇は行っても見るものなくて退屈だった」みたいな情報や逆に「〇〇は超最高!絶対行くべき!」みたいな情報に出会うことがありますが、それぞれに対して「あなたが何も見えてないだけでは?」と思うことや「SNSの情報に踊らされてるだけでは?」と思うことが往々にしてあります(煽りすぎ)。旅の楽しさや豊かさは、歴史や文化などの知識やそれまでの経験に比例すると私は考えているので、持ち合わせている知識も経験も自分と異なる他人の感想はスルーして、参考にするのは事実情報だけにしたほうがいいと思います。

時期を決める

どの街もベストシーズンやオフシーズンや穴場シーズンなどがあるので、もし融通が効く場合は時期を調整するといいと思います。私の場合は人が多いのが苦手なので穴場シーズン一択です。例えばヨーロッパの場合、世界中から夏季休暇中の会社員や大学生が殺到する6-8月はベストシーズンとされており、人気観光地だと炎天下で長時間行列に並ぶ必要があったりするので(どこがベストシーズンなんだ)、人混みも暑さも軽減する9-10月が穴場シーズン(もはやベストシーズン)だと言えます。

行って帰ってこれるか確認する

政情不安や感染症や何らかの事件があったりすると、そもそも入国できなかったり入国できても予定通りに帰ってこれなかったりする可能性があるので、渡航前に現地政府や日本政府の情報、Twitter上の情報などを十分確認しておきます。私は2022年にヨーロッパや東南アジアなどに渡航しましたが、COVID-19の影響で入国できない国があったり直前に検査を受けないと帰国できなかったりしました。

そのあたりの情報を確認したら次は、現地行きのフライトと現地発のフライトを確認します。特に複数の国や都市にまたがって旅する場合は、あるだろうと思っていたフライトが1日おきまたは特定の曜日にしか出ていなかったり、そもそも出ていなかったりすることがあります。陸路の場合も同様で、地図上で見ると高速鉄道で接続してそうなのに実際は8時間以上かかる普通列車やバスしかなかったりすることがあります。思い込みは恐ろしいので入念に調べておきます。

情報をGoogleマップに集約する

次は訪れる街を理解するための作業をします。まずは、ガイドブックや「〇〇で絶対行きたい観光地10選!」みたいな記事を見ながら、そこに掲載されているスポットをあまり考えすぎずに片っ端からGoogleマップにプロット(行きたいところリストまたは自作リストに登録)していきます。こうすることでその街で有名なスポットを見逃すことを避けられます。ここではとにかく情報量(どこに何があるのか)だけ得られれば十分なので、見る情報の質(内容)は無視して構いません。さらに、一般向けの情報には載ってないけど自分が興味あるキーワードをマップ上で検索してみて行きたいスポットがあればプロットします。例えば私の場合はウイスキーの蒸溜所やバーを検索したりします。

一通りプロットが終わったら改めて街のマップを全体的に眺めてみます。するとその街のより正しい土地勘が得られます。例えばパリだったら「エッフェル塔ってノートルダム大聖堂からちょっと離れてるんだ」とか「ヴェルサイユ宮殿ってパリ市内にあると思ってたけど違った」みたいな発見があります。とても不思議なことに、行ったこともなければマップでちゃんと見たこともない土地なのに、なぜか地理的な先入観を持っていたりします。位置だけでなく距離も自分の感覚との齟齬があることが多いので、適当に経路検索をしてみて自分の感覚と齟齬がないかを確認して距離感を補正します。マップ上では徒歩ですぐ行けそうだけど、実際は徒歩40分以上かかるみたいなことがザラにあるので距離感は侮れません。

これらの情報は、宿泊施設の場所や移動手段の選択に影響します。

優先度を決める

ここまでの作業で、ある程度有名なスポットと自分が興味あるスポットがマップ上にプロットされているはずです。ある程度有名なスポットは片っ端からプロットしただけなので、その中から自分が興味あるスポットだけをリストに残し、興味がないスポットはリストから削除します。そしてそれぞれのスポットの優先度(絶対に見たいのか時間があれば見たいのかなど)を何となく考えておきます。これらの情報は、宿泊施設の選択に影響します。

所要時間の調査

プロットしたそれぞれのスポットを楽しむのにかかる所要時間を概算します。改めてガイドブックやネットで調べてもいいですが、調べなくても何となく想像がつくスポットが多いと思います。

移動手段の調査

プロットしたそれぞれのスポットに行くための移動手段を確認し移動時間を概算します。とはいえ出発地点が特に定まっていないので、マップ上でプロットしたスポットのうちから2カ所を適当に何パターンか選んで経路検索してみます。すると街を移動する際によく使いそうな移動手段と所要時間をざっくり把握することができます。これらの情報は、宿泊施設の場所の選択に影響します。

滞在日数を決める

ここまでの作業で、大体の移動時間と各スポットでの所要時間が概算できたはずなので、それらの情報をもとに必要な滞在日数を概算します。私のおすすめは、毎日午前9時から午後5時まで割と休みなく移動して全てのスポットを回るとしてかかりそうな日数プラス1日です。体力に不安がある方やもっとゆったりしたい方はプラス2日でも良さそうです。こう聞くとスケジュールがパンパンな印象を抱くかもしれませんが、想定よりも短い時間で満足するスポットも意外と出てきたりして前倒しになることも少なくありません。もし不安な場合は、ツアー会社の旅行プランを調べて滞在日数を比べてみてもいいかもしれません。

宿泊施設を予約する

Booking.comなどの予約サービスでそれぞれの条件にあった宿泊施設をいくつかピックアップし、それぞれの住所を調べてGoogleマップにプロットします(宿泊施設用リストを作るとわかりやすい)。予約サービスの評価よりもGoogleマップの評価の方が正確なことが多いのでついでにそれもチェックします。次にそれらの宿泊施設とプロットした観光スポットの位置関係や移動手段を確認します。基本的には優先度の高いスポットへのアクセスがいい宿泊施設を選ぶのがいいと思います。また、滞在中にスポットを訪れる頻度を考慮するのも重要ですが、これが意外と盲点です。マップを見ているとスポットAとスポットBの中間地点に宿泊すると効率良さそうに見えるが、スポットAは一度訪れたら十分なタイプなのに対してスポットBは毎日訪れても楽しめるタイプだったりする場合があり、そういう場合はスポットBの近くに宿泊した方が現地でのQOLが高くなります。

そうこうして宿泊施設を決めたら予約します。いわゆる民泊的な個人が管理する宿泊施設もたくさんあり、そのような宿泊施設を予約すると、チェックイン時間や鍵の受け渡し方法を調整するために、予約サービスのアプリ内のメッセージ機能またはWhatsAppで管理者とメッセージのやり取りが発生することが多いです。気づかずにメッセージをスルーしていると当日になって到着しても部屋に入れない事態になるので気をつける必要があります。あとは、オンラインで支払い済みなのに現地でも宿泊費を請求されることが稀にある(大抵は確認ミスで悪気はないと思う)ので、そういう時はうやむやにせずにちゃんと確認して主張しましょう。

予約したらあとは当日に向かうだけです。予約詳細に記載されているチェックイン時間の前に到着した場合でも、部屋が準備できていれば即チェックインできることが多いので、チェックイン時間まで下手に時間を潰さずに直行してとりあえずチェックインできるか聞いてみるといいと思います。まだチェックインできないと言われても荷物を預けたりできるので損はありません。

観光パスの調査

宿泊施設の予約まで完了したら、次は観光パスについて調査します。マップ上にプロットしたスポットが観光パスにどれだけ含まれているかを確認し、まずは純粋に経済的にどれだけ得するかを計算します。どの街でも観光パスを購入した方が経済的に得かというとそんなこともなく、最も人気のある観光地のいくつかが含まれていなかったり、元々回る予定がなかったスポットを回らないと得しなかったりすることもあります。次に純粋に経済的な損得はさておいてメリットデメリットを考えます。メリットは、チケットを毎回購入しなくてもよかったり(海外での決済は意外とストレスなのでこの恩恵は侮れない)、場合によっては並ばなくても入れたりすることなどです。デメリットは、事前に観光案内所に行って引き換えなければならないなど観光パスを入手するために手間が増えたり、4日券より3日券の方がよかったみたいに後悔したり、元を取ろうとして心の余裕が無くなったりして、購入しなければ無かったはずのストレスが増える可能性があることです。

これらを考慮すると、チケットを毎回購入しなくてもいいとか観光地に並ばずに入れるとかは、本来(遊園地のファストパスのように)金額を上乗せしてでも享受するようなメリットなので、とにかく時間と手間の節約が最優先という人は経済的な損得は考えるまでもなく購入した方がいいと思います。経済的な損得にシビアな人は、精神的なデメリットの影響を受けやすい傾向があるので、そのデメリットを経済的に-20%と仮定して、ざっと計算して20%以上得するぐらいの経済的メリットがある場合にのみ購入するのがいいと思います。

交通パスの調査

次に一定期間公共交通機関に乗り放題になる交通パスを調査します。交通パスは非経済的なメリットが明らかに大きいので、経済的な損得をあまり考えすぎずに買った方がいい場合が多いです。というのも、どの国のどの都市でも、公共交通機関のチケット購入は本当に煩雑で面倒なことが多く、極力決済回数を減らしたい(最初の1回だけにしたい)からです。例えば、地下鉄の券売機が壊れていたり、台数が足らずに長い行列ができていたり、券売機によって使える紙幣が違ったり、チャージ式で残高不足になると改札から出られないのにチャージする機械もなく係員もいなかったり、乗り換え時のルールが複雑だったり、バスやトラムの運転手からチケットを購入する場合にコミュニケーションが面倒だったりお釣りが出なかったり、とにかく不安要素が多いので滞在中何度か公共交通機関を使うことが分かっている人は問答無用で購入した方がいいと思います。

不確実性を意図的に入れる

ここまでなるべく不確実性を排除するための話をしてきましたが、その上で不確実性を意図的に入れると旅はもっと豊かになります(単なる無計画とは質が違います)。目的地まであえて公共交通機関を利用せずに歩いていき道中気になったところに寄り道しまくるとか、遠回りでもいいから毎回異なるルートを選んでみるとか、目的地を定めずに面白そうな方向へと散歩してみるとかを、私はよくやります。そんなことをしているとやはり思いもよらぬ出会いに恵まれる(占い師か)もので、ダブリンでAllie Sherlockに遭遇したり、ウィーンのホステルで下のベッドに寝ていたオーストラリア人と1週間後にプラハで再会したりしました。

何事もよしなに

あえて料理のレシピ本みたいに順序立てて書きましたが、慣れると同時進行で情報を整理できるようになるので、そこまで厳密にやる必要はありません。何事もよしなにやってください。

勉強をたくさんしておく

英語や現地の言語、世界史や各国史や西洋美術史などの歴史、食や建築や都市計画などの文化について事前に勉強しておくと旅はもっと豊かになります。海外を旅すると受験勉強が役に立つ場面が多くあって、知識詰め込み型の勉強もあながち馬鹿にできないという気持ちになります。

遺書を書いておく

というのは半ば冗談ですが、家族や友人などに定期的に連絡するというルールを事前に共有しておいて、連絡が途絶えた場合には何か重大な異変があったのかもしれないと、ちゃんと気づかれるようにしておくといいと思います。

その他の事前準備

荷物については旅の荷物を、通信や決済手段については欧州紀行2022反省会を参照してください。

結論

みんな自分の好きなように旅したらええやん。