KAKAMU

THE THEORY

introduction1

この図は、最少の要素で言語習得のすべてを表現するために私が考案したオリジナルの理論を表しています。「これが言語習得のすべてです」と言われたら、意外とシンプルだと思いませんか?

この理論を文で表現すると「言語は音・意味・文字のたった3つの要素から構成され、それら3つの要素間の回路(=相互変換能力)を強化することが、すなわち言語能力を強化することである」となります。そして、「言語習得」とは、特定の言語能力が一定以上のレベルに達した状態のことを指します。

次のように、要素間の回路が6通りあり、そのうち意味を介したコミュニケーションをともなう回路(聞く・話す・読む・書く)が、よく言われる4技能ということになります。

・音を意味に変換する回路:聞く(=リスニング)

・意味を音に変換する回路:話す(=スピーキング)

・文字を意味に変換する回路:読む(=リーディング)

・意味を文字に変換する回路:書く(=ライティング)

・文字を音に変換する回路:音読

・音を文字に変換する回路:書き取り(=ディクテーション)

「発音」は、文字どおり音を発することなので、ある要素を音に変換するすべての回路に含まれます。

「文法」は、言語学者が実際のコミュニケーションからパターンや法則を見つけて、それを論理的に分かりやすく説明してくれたものです。私たちが外国語を学習する際に使う文法書は、過去の研究者の方々の努力の結晶です。詳細な文法書が存在している言語の方が世界的に少なく、現在も言語学者によって文法書づくりが進められている言語が世界中にあります。

「語彙」は、すべての回路で使用される単語の集合です。そのため一口に語彙といっても回路の数だけ方向性があります。つまり、音の意味を正しく理解できるか、意味を正しい音に変換できるか、文字の意味を正しく理解できるか、意味を正しい文字に変換できるか、文字を正しい音に変換できるか、音を正しい文字に変換できるか、という6通りの方向性があるということです。 そのため、特定の文字の意味を正しく理解できれば語彙を習得できているといった、従来の日本の英語教育の認識が完全に誤っていることがわかります。

つまり、聞けるように・話せるようになるには、音を意味に変換する回路と意味を音に変換する回路を強化するトレーニングをすればよいということになります。シンプルですね!逆に言えば、過去の私もそうでしたが、「英語を話せるようになりたい!」と言いながら、読む回路を鍛えるトレーニングをしても単語をたくさん覚えても当然話せるようにはなりません。いずれも言われてみれば当然なのですが、このように体系的に理解して実践している方は非常に少ないです。

さらに詳しい内容は、書籍「言語を、鍛えろ。」をご覧ください。