ハンブルク滞在記2022
2022.06.15
そもそも
2022年6月にハンブルクに滞在した時の様子。
ハンブルクは、エルベ川の支流アルスター川の河口にある港湾都市で、ドイツ北部における経済の中心地。ハンブルクで食べられていたタルタルステーキを焼いたものがハンバーグの起源とされる(真偽はいかに)。
ドイツでは人口がベルリンに次いで第2位にもかかわらず、私が読んだドイツのガイドブック(るるぶ発行)には1ページも掲載されていなかった穴場都市。まあ都市の人口は行政区画の影響が大きくあまり当てにならないので、代わりに都市圏人口でみると第5位前後で都市の知名度とも大体合致する。
参考:Where are the biggest cities in Germany?
スピンオフ
ハンブルク中央駅
ハンブルク中央駅の外観。駅前はタバコ臭い。
巨大な体育館みたいなシンプルな構造。ヨーロッパの中央駅は8割ぐらいこんな感じ(私調べ)。 ハンブルクからベルリンに行く時、出発10分前にプラットフォームが変更されてドイツ語アナウンスが一度流れるだけだったのは不親切だった(周りの人の動きで気づいたのでよかった)。
駅構内のお店が充実していた。他の都市の中央駅は必ずしも駅構内のお店が充実している訳ではない。
ホステル近くの公園
街中は比較的綺麗だったが、毎日通りすがるこの公園だけはゴミだらけで、しかもみんなフラフラしてたり奇声あげてたりしたので、おそらく何らかの中毒者が集まる公園っぽかった。
街並み
街中に教会がたくさんあったり、古典主義的な建物が建ち並んでいたりして、日本人がイメージするヨーロッパの街並みという感じ。
あちこちに流れる運河と美しく建ち並ぶ建築が特徴的な景観をつくっている。
内アルスター湖
中央駅から北西方向にちょっと歩くと見えてくるのは内アルスター湖。エルベ川と運河で繋がっている。
闊歩する水鳥と戯れる市民。
市民が憩いすぎている湖沿いの広場。平日の午後4時ごろ。
市庁舎
内アルスター湖から歩いてすぐのところにあるのはハンブルク市庁舎。
左右対称で調和のとれたネオルネサンス建築の外観。
中に入るとこんな感じ。
中庭には、1892年にハンブルクで流行したコレラによる犠牲者を追憶するためにつくられた噴水が。噴水の中央に立つのは健康や衛生を司るギリシャ神話の女神ヒュギエイア(hygieneの語源)。
シュパイヒャーシュタット(倉庫街)
1880年代から1910年代にかけてのハンブルクの港湾都市としての繁栄を象徴する倉庫群。チリハウスとともに世界遺産に登録されている。
驚くべきことにハンブルクにかかる橋の数は、橋が多そうなアムステルダムとヴェネツィアにかかる橋の数の合計より多いらしい。
運河がなくても絵になる。
チリハウス
手前のトンガリと奥にかけてのゆるやかな曲線の調和が印象的なチリハウス。レンガ(480万個)を使った表現主義建築の傑作と言われている。
チリハウスの「チリ」はオーナーのHenry Brarens Slomanが南米チリの鉱山で採掘した鉱石の貿易で財を築いたことに由来するという。
エルプフィルハーモニー
エルベ川沿いのハーフェンシティ地区(かつては港湾地区だった)に2017年にオープンしたばかりのコンサートホール。下の部分はかつての埠頭倉庫を利用しているという。
無料で茶色い部分の上まで登ることができ、エルベ川と港湾地区を一望できる。
エルベ川
サイズも形状も様々な船がいっぱい。さすがはドイツ最大の港湾都市というだけある。
旧エルベトンネル
そんなエルベ川の中を横断できる旧エルベトンネルを往復してきた。
トンネル内は地上に比べてかなり涼しい。
巨大エレベーターで地上と地下を行き来する。自転車に乗って横断する人も大勢いた。
ビスマルク像
1906年に完成したビスマルク記念碑。このビスマルク像を倒すべきかという政治的な議論もあるらしい。ドラゴンボールとかに出てきそう。
ビスマルク像がある公園を歩いていたらリスを発見。何こっち見てんだ。
聖ミヒャエル教会
街中から見える132mのバロック様式の尖塔と悪魔をやっつける聖ミヒャエルの像が特徴的な聖ミヒャエル教会。
外観からするとちょっと意外だった白を基調とした明るい内観。
尖塔に登るとハンブルク市内の絶景を楽しむことができる。
聖ニコライ教会
第二次世界大戦中の1943年に大規模な空襲を受けるも、塔部分だけは崩壊を免れたという聖ニコライ教会。第二次世界大戦の犠牲者の慰霊碑とすべく再建せずに敢えてそのままの姿を残しているという。
塔の中心部には近代的なエレベーターが設置されており頂上まで登ることができた。
頂上から望むエルベ川と聖ミヒャエル教会と市街地。
ハンブルク美術館
古典主義的な柱と煉瓦造りの壁が共存する特徴的な外観。
入口入って階段を上がったところ。猿が走っている。
カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ『氷の海』。
カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ『雲海の上の旅人』。
ミニチュアワンダーランド
世界中の風景をミニチュアで再現している世界最大級のジオラマテーマパークミニチュアワンダーランド。2028年頃の完成を目指しているというが、すでに完成して公開されている部分だけでも規模と細かさが尋常ではなかった。
ハンブルク市内のミニチュア。聖ミヒャエル教会が見える。
どこのミニチュアか忘れたが、芸が細かすぎる。
架空のクヌッフィンゲン空港。ちゃんと飛行機を滑走路まで移動させて飛ぶように制御されていた。あと数十分おきに昼と夜が交互にやってくる。
ホステルで出会った人々
ドイツの大学でコンピュータサイエンスを学ぶ台湾人男子大学生。期間限定でドイツ全土の交通機関を9ユーロで乗り放題になるチケットを教えてくれた。