アイラ島滞在記2022（2日目）
2022.06.04
そもそも
2022年6月にアイラ島に滞在した時の様子。2日目。
ロッホサイドホテルの朝
朝食を食べに1階のレストランへ。木の感じがおしゃれ。
レストランから臨むオーシャンビュー。
フルブレックファストをいただく。美味しい。
腹ごなしにホテル前の海岸を散歩する。
海岸で佇んでいると一人の女性に話しかけられ、しばしおしゃべり。聞くとこの時期だけアルゼンチンから出稼ぎに来ていて宿泊施設で働いているという。世の中にはいろんな人がいる。
ポートエレン散策
今日はアイラフェスの最終日でアードベッグデー（アードベッグ蒸溜所主催のお祭り）だったので、アードベッグ蒸溜所へ向かう。道中にあるポートエレンというもう一つの市街地も散策することに。
というわけで、まずはバスでポートエレンへ。
ウイスキーをつくる際に麦芽を乾燥させるための燃料として使われるピート（泥炭）が広がる。
ポートエレンに到着。街並みの感じはボウモアと大差ない。
ドーン、目の前に長い砂浜が広がる。
海が綺麗すぎる。さすが島はレベルが違う。
奥に見えるのは1983年に閉鎖されたポートエレン蒸溜所。その横で煙をもくもくとあげているのは、ウイスキーづくりに欠かせないモルトを専門に製造するモルティング工場。ここで製造したモルトを各地のウイスキー蒸溜所に供給している。
目の前まで来てみると"PORT ELLEN"の文字がよく見える（当たり前）。
海岸でピクニックしていたご夫婦に話しかけると、ウイスキーは飲まないというので聞くと、アイラ島には大自然を求めて来たという。なるほど、確かに魅力的なのはウイスキーだけではない。観光客はもれなく全員飲んだくれだと思っていた。
閉鎖後も残るポートエレン蒸溜所の貯蔵庫。
閉鎖した割にはなんか綺麗だなと思って調べると、近々蒸溜所として新たに復活するとのこと。今まさに建設中だった。
島の至るところに石垣が積まれており、沖縄の八重山列島の島々を思い出す。
近くに"ISLAY RUM"というラムの蒸溜所があるということで行ってみた。
建物に入ると、気さくな30代ぐらいのお兄さん二人が施設を案内して色々説明してくれた。試飲もさせてもらえた。まだ始めたばかりで色々と試行錯誤しているところだという。
こぢんまりしたピカピカの蒸溜器。
ポートエレン散策を一通り終え、次のバスが来るまでThe Ardview Innにてウイスキーを1杯。隣に座っていた地元のおじさんに話しかけられ、しばしおしゃべり。アイラ島はみんな気さくでいい人ばかり。
アードベッグデー
バスに乗ってアードベッグ蒸溜所に到着。
カッコいいポットスチルのモニュメント。
すでに賑わっている。
入口で£5を支払ってマップ兼ウイスキー1杯引換券とグラスとバッジをもらう。
平均年齢は高め。
この建物の中に入ると
格安で試飲ができる。
海の方へ行くとなんとも美しい風景が広がる。
"ARDBEG"この6文字が見たかった。
蒸溜所内の見学ツアーに無料で参加できると聞いていたが、どこでやっているのか全く分からない。色々詮索していると見学ツアーを終えたらしき人々の集団を見つけたので近づいてみると、集団を先導していたピンク頭に鼻ピアスの奇抜なスタッフらしき人を発見。するとその人が「ツアー行きたいやつは俺について来い！」と言い出したので、無事見学ツアーに参加することができた。
6基のオレゴンパイン製のウォッシュバック（発酵槽）。
奇抜な格好のスタッフと、今は稼働していないポットスチル。
こちらは稼働中のポットスチル計4基。
スピリットセーフ。
最後にアイラフェス限定のArdbeg Ardcoreを1杯いただいて終了。
おまけに中には入れなかったが長ーい貯蔵庫。
贅沢な無料見学ツアーだった。憧れのArdbeg蒸溜所を見学できて感無量だった。
徒歩でポートエレンへ
アードベッグデーを存分に堪能したところで時刻は16時半を過ぎ、ボウモアへ戻るバスが無くなっていた。蒸溜所の出口はヒッチハイクする人々で混雑していた。私はポートエレンからボウモアへ行くバスがまだあることを確認し、ポートエレンまでは1時間かけて歩いていくことにした。
さっそく牛が1匹。
牛が2匹。
果てしない道が1本。
羊が何十匹。この風景を見ていると疲れなど吹き飛ぶ。
右を向けば爽快な大草原。
左を向けば豪快な大海原。
大自然の中を歩き続けてポートエレンに到着。老人と海。
ここから無事バスに乗ってボウモアまで帰宅。
ロッホサイドホテルの夜
ホテルのレストランで夕食をいただく。
ハンバーガーとビール。絶品。
しばらく休憩してから夕日を眺めるべく海岸へ。時刻は夜10時ごろ。
今日も今日とて映えまくるボウモア蒸溜所。
毎晩こんなに美しい夕日を眺められる贅沢を噛み締めながら2日目を終える。
参考書籍
Whisky Galore Vol.22 2020年10月号