KAKAMU
BlogTag

アテネの古代アゴラに行ってきた

2022.09.08

そもそも

アテネ滞在記2022のスピンオフ。

古代アゴラは、紀元前6世紀頃から政治・経済・文化の中心地として発展したアクロポリスの麓にある公共広場。市場や集会所として機能していた。哲学者ソクラテスをはじめ偉大な哲学者たちや政治家たちが弁論や演説を繰り広げたのもこの場所だった。

広場

Blog Image

紀元前1世紀に建てられたアグリッパのオデイオン(音楽堂)があったとされる場所。 Blog Image

アゴラ北側からの眺め。 Blog Image

2021年に建てられたソクラテスと並ぶ孔子の像。金と政治の臭いがする。 Blog Image

11世紀頃にビザンツ様式で建てられた聖使徒聖堂。20世紀に再建された。 Blog Image

ヘーパイストス神殿

紀元前5世紀に建てられた炎と鍛冶の神ヘーパイストス(ヘファイストス)を祀る神殿。アゴラ西側の高台にある。パルテノン神殿を模範にしたとされ、酷似している。 Blog Image

短辺6本、長辺13本のドーリア式円柱が屋根を支える。 Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image

だるま落としみたいにちょっとズレてる柱がある。 Blog Image

柱の上にあるメトープにはギリシャ神話に登場する英雄ヘラクレスとテーセウスの物語が彫られていた。 Blog Image

ヘーパイストス神殿から見渡すアゴラとアクロポリス。 Blog Image Blog Image

アッタロスの柱廊

紀元前2世紀にペルガモン王国のアッタロス2世の寄贈によって建てられた建造物。3世紀にゲルマン系のヘルール族によって破壊された。1950年代にかつての姿に忠実に再建され、現在は古代アゴラ博物館となっている。 Blog Image Blog Image Blog Image

柱廊に並ぶ彫刻群

柱廊に並ぶ古代ギリシャの彫刻群(紀元前5-2世紀頃)。他の都市では古代ギリシャ時代のオリジナル彫刻を見られる機会は多くないので、これほど多くのオリジナル彫刻を見られるのはかなり贅沢な体験。完全な形で保存されているオリジナル彫刻は皆無。一般に想像される顔も腕もある彫刻のほとんどは、オリジナル彫刻を模範に後世のローマ時代に制作されたローマンコピーと呼ばれる彫刻。 Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image

女神ニケ像(紀元前4世紀頃) Blog Image

柱廊の奥にある展示室

演劇用の仮面 (紀元前4-3世紀)。 Blog Image

調理器具(紀元前6-4世紀頃) Blog Image

主にオリーブオイルの貯蔵に使われた陶器レキュトス(紀元前5世紀頃) Blog Image

赤絵式(絵以外を黒く塗りつぶした)陶器(紀元前6-5世紀頃) Blog Image Blog Image Blog Image

陪審員を市民から抽選するための道具クレロテリオン(紀元前2世紀頃) Blog Image

僭主の出現を防ぐための陶片追放で投票に用いられた陶片(紀元前5世紀頃) Blog Image Blog Image Blog Image

度量衡のための道具(紀元前5-3世紀頃) Blog Image

左は子供用便器(紀元前7世紀頃)。こんなのもあったのか。 Blog Image

黒絵式(赤い素地に黒色で絵を描いた)陶器(紀元前6世紀頃) Blog Image

幾何学様式時代後期の副葬品(紀元前750年頃) Blog Image

幾何学様式時代前期の副葬品(紀元前9世紀頃) Blog Image

ミケーネ文明の陶器(紀元前15-12世紀頃)。タコの絵柄が素敵。 Blog Image

精巧な彫刻が施された容器(紀元前15世紀頃) Blog Image Blog Image

二階柱廊

Blog Image Blog Image

参考書籍

古代ギリシャのリアル

太陽とエーゲ海に惹かれて きらめきの国ギリシャへ

オリンピア・キュクロス

ギリシャ正教と聖山アトス

ギリシア芸術模倣論

三島由紀夫紀行文集

世界でいちばん素敵な神話の教室

関連記事

アテネ滞在記2022

#ヨーロッパ#ギリシャ#古代遺跡