KAKAMU
BlogTag

ラチャダムヌンでムエタイ観戦してみた

2022.10.06

そもそも

バンコク滞在記2022のスピンオフ。

ルンピニーと並ぶ二大殿堂スタジアムの一つラチャダムヌンでタイの国技ムエタイを観戦してみた。ちなみに私はキックボクシングジムに通っていたことがあり、普段から総合格闘技・キックボクシング・ボクシングの試合をよく見る。

ムエタイは立ち技格闘技で、歴史的には16世紀頃にアユタヤ朝第21代国王ナレースワンによって創始された古式ムエタイが起源とされる。ルールは肘打ちと首相撲がある点がキックボクシングとは異なる。試合時間は3分5ラウンドでインターバルは2分。

各ラウンド前に観客が賭博を行う(合法)のが特徴で、胴元であるスタジアムは試合が長引くほど賭ける人が増えて儲かり、選手も賭け金の一部を祝儀として獲得できるため、なるべく長いラウンドを戦うインセンティブが働き、1・2ラウンドは様子見でだらだら試合が行われることが多い。同様の理由で基本的に力量が同程度の選手同士の試合が組まれるが、試合してみて3・4ラウンドで明らかに大きく優劣がついたと選手が判断した場合は、お互いにKOを狙いにいかず試合終了までリングの中をただ回っていることも多い。それには高頻度で試合をするため怪我を避けたいという考えなどが背景にある。たまに日本のキックボクシングの試合に出場するタイ人選手を見ていると、日本人選手は16勝4敗みたいな戦績が多いのに対して、タイ人選手は128勝8敗みたいな桁違いの戦績だったりする。

近年、シンガポールを拠点とした格闘技団体「ONE Championship」や、日本やヨーロッパのキックボクシング団体に流出する選手が増えているとともに、賭博に絡んだ八百長などもあってムエタイの人気に陰りが見えてきた。その危機感から、もう一つの殿堂ルンピニーでは2021年に、賭博禁止、3R制導入、女子選手試合導入などの歴史的な大改革が打ち出された。ラチャダムヌンでも2022年に初の女子選手試合が行われた。

ムエタイは現在大きな変革期を迎えているらしい。

ラチャダムヌン

スタジアムのに入るとスタッフがやってきて説明を受け、席を選んで料金を支払った。せっかくなのでリングサイド席で観戦することにした。料金は2000バーツ(約8000円)だった。 Blog Image Blog Image

料金を支払うとスタッフに席へ案内された。リングサイド席の観客は格闘技をやってそうなゴツい白人男性ばかりだった。席に座るとスタッフがやってきて軽食のメニューを渡されたので、ホットドックとミネラルウォーターを注文した。 Blog Image Blog Image Blog Image

入口でスタッフにもらった試合表。メインイベント(有名選手などが出場する注目試合)はおそらく太字で書かれている4試合目と8試合目っぽい。 Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image

先述した理由によってKO決着が少なく判定決着が多いとされるが、私が観戦した日は割とKO率が高く、エキサイティングな試合が多かった。 Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image

観客席の最前列にスタッフに暴言はいたり飲み物ぶち撒けたりして暴走してる白人男性がいて、案の定メインイベント直前にセキュリティに強制退場させられていた。 Blog Image Blog Image

目の前で見る生のムエタイは大迫力で、終始飽きることなく存分に堪能できた。 Blog Image

関連記事

バンコク滞在記2022

#東南アジア#タイ#スポーツ#格闘技