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ボルドー滞在記2022

2022.07.31

そもそも

2022年7月にボルドーに滞在した時の様子。パリからスペインのバスク地方へ向かう途中で一日だけ立ち寄った。

ボルドーは、フランス南西部の中心的な都市で、ヌーヴェル=アキテーヌ地域圏の首府。人口は約25万人。ボルドーワインの生産地として世界的に有名。ボルドーの歴史地区は「月の港ボルドー」として世界遺産に登録されている。

紀元前1世紀頃にケルト系ガリア人がガロンヌ川周辺に「ブルディガラ」と呼ばれる街を築いた。その後ローマの属州となり、その頃からワイン生産が始まったとされる。12世紀には、アキテーヌ公女(アリエノール・ダキテーヌ)がイングランド王ヘンリ2世(アンジュー伯アンリ)と結婚したため、約300年間イングランド王国の支配下に置かれた。百年戦争時には係争地となり、最終的にフランス領となった。

ボルドー・サン・ジャン駅

高速鉄道でパリから約2時間。 Blog Image Blog Image Blog Image

カプサン市場

ボルドー最大の市場。これまでに訪れた他のヨーロッパ都市の市場は廃れていることが割と多かったが、ここは活気に溢れていて盛況だった。市場の周辺地域はゴミが散乱していたり口喧嘩している人がいたりして治安の悪さを感じた。 Blog Image Blog Image Blog Image

サン・カトリーヌ通り

市街中心地を南北に走るボルドー最大のショッピング通り、サン・カトリーヌ通り。

サン・カトリーヌ通りの南側入口に堂々と座するアキテーヌ門。かつては城壁に囲まれた旧市街への入口だった。 Blog Image

街最大のショッピング通りにしては人気も活気も控えめだった。 Blog Image

奥の建物に入っているホステルに一泊した。 Blog Image

サン・カトリーヌ通りを北に抜けると、路面電車が走る大通りとオペラ座がある広場。 Blog Image Blog Image

カンコンス広場

ガロンヌ川沿いにある広大な広場。19世紀前半に、この地に元々あったトロンペット城が解体され、広場として整備された。 Blog Image

フランス革命時に亡くなったジロンド派の代議員に捧げられたジロンド派記念碑。フランス革命100周年を記念して建てられた。 Blog Image

ガロンヌ川西岸

スペインのピレネー山中に源を発し、フランス南西部を走り、大西洋に流れ出る川。ボルドーはこのガロンヌ川を利用した水運によってヨーロッパ屈指の港湾都市として栄えた。

豪華客船が停泊していた。デカい。 Blog Image Blog Image

ガロンヌ川沿いに18世紀に建設された古典主義の建築群と2000年代に建設された水鏡が映えるブルス広場。 Blog Image Blog Image

川幅が広くて濁ったガロンヌ川と、19世紀初頭にナポレオン1世の命によって建設が始まったピエール橋。 Blog Image Blog Image

かつての城門

15世紀にゴシック様式で建設されたカイヨ門。防御力高そう。 Blog Image

ピエール橋から旧市街へつながるブルゴーニュ門。 Blog Image

上部に大きな装飾時計と鐘楼を備えたグロース・クロッシュ。鐘楼はブドウの収穫や火災を知らせる際に鳴らされたという。ボルドーの紋章にも描かれている。 Blog Image

旧市街

統一感のある美しい街並みを堪能できる旧市街。イギリス風のパブがちょいちょい目についたのは、イングランド王国統治時代の名残か、気のせいか。 Blog Image Blog Image Blog Image

ボルドー大聖堂

12世紀にゴシック様式で建設されたボルドーの司教座聖堂。高くそびえる二本の尖塔が特徴的。入口上部には「最後の審判」や「最後の晩餐」を表現した繊細な彫刻が施されている。 Blog Image Blog Image

15世紀に大聖堂とは独立して創建された鐘塔ペイ・ベルラン塔に登ってみた。 Blog Image Blog Image

サン・ミシェル聖堂

14-16世紀に建てられたゴシック様式の聖堂。聖堂と独立した鐘塔はフランスで3番目の高さを誇る。聖堂の周辺はゴミが散乱していたり怪しい人がたくさんいたりして雰囲気が悪かった。 Blog Image Blog Image

サン・ピエール教会

14-15世紀に建てられたゴシック様式の教会。 Blog Image

アキテーヌ博物館

ボルドーを含むアキテーヌ地方の先史時代から現代までの遺物を展示している博物館。ちなみに先史時代の壁画で有名なラスコーの洞窟もアキテーヌ地方にある。

『ローセルのヴィーナス』。アキテーヌ地方のローセルで発掘された、角らしきものを右手に持っている旧石器時代のヴィーナス。 Blog Image

上が『ベルリンのヴィーナス』のレプリカ。ローセルで発掘されたがおそらく不正にベルリンの博物館に渡ったらしい。このヴィーナスも角らしきものを持っている。下が『市松模様の頭をもつヴィーナス』。 Blog Image

古代ローマ時代の彫像とモザイク床。 Blog Image

古代ローマ時代の職人の像。 Blog Image

古代ローマ時代の少女の墓碑。少女が猫らしき動物を抱えていて、その尻尾を鶏らしき動物が咥えている。どういう状況。 Blog Image

古代ローマ時代の陶器アンフォラ。ワインをはじめとした飲料や食品などを運搬するのに用いられた。 Blog Image

ローマ神話の主神ユピテル(ジュピター)の像。 Blog Image

ボルドー近郊出身の哲学者でボルドー市長も務めたモンテーニュの墓碑(遺体は別の場所に埋葬されている)。 Blog Image

しばらく展示品を見ていると日本語が聞こえてきた。日本人の若いカップルが大きな声で「この博物館はつまらない、展示の仕方が悪い」などと言いながら、貴重で面白い展示品に見向きもせず早足で歩き去っていった。あれは一体何だったんだ。

名物

Waffle Factoryにて、ハムチーズワッフル。別にボルドーの名物ではない。 Blog Image

Kokomoにて、ハンバーガーとボルドーワイン。 Blog Image

La Toque Cuivréeにて、ボルドーの伝統菓子カヌレ。日本でもよく見かける。 Blog Image

参考書籍

ワインは楽しい!

西洋美術史入門

世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」

#ヨーロッパ#フランス#教会#博物館#市場#食#ワイン#世界遺産