グラナダ滞在記2022(1日目)
そもそも
2022年8月にグラナダに滞在した時の様子。1日目。
グラナダはアルハンブラ宮殿があることでよく知られるアンダルシア州の内陸都市。人口は約23万人。8世紀にイスラーム国家ウマイヤ朝に支配されると、以後750年以上イスラーム勢力の支配下に置かれた。13世紀に成立したイベリア半島最後のイスラーム国家ナスル朝グラナダ王国の首都として繁栄を極めた。15世紀末レコンキスタによって陥落した最後のイスラーム都市となった。
グラナダへ
マラガから列車に乗ってグラナダへ。車窓は美しいオリーブ畑が続く。

宿泊地へ
グラナダ駅に到着。とりあえず宿泊地へ向かう。ちゃんと田舎の雰囲気が漂う。

まだ午前11時だったが部屋に入れた。普段は大学の寮らしい。部屋の窓からの眺め。

サン・アグスティン市場
さっそく街を散策する。
まずはサン・アグスティン市場。やたら近代的で新しそうだった。

昼食
市場の目の前に美味しそうな惣菜屋さんを見つけたので入ってみることに。
Comida Casera Flor del mercadoにて。

マカロニサラダと肉じゃがをテイクアウトした。

サン・ヘロニモ修道院
レコンキンスタ完了後1504年にカトリック両王のもとで建設が開始された最初の教会建築。

内部装飾は尋常ならざる壮麗さ。セビージャ大聖堂やマラガ大聖堂でも感じたが、アンダルシアの教会装飾は他の地域に比べて気合の入り方が一味違う気がする。イスラームへの対抗意識とか危機感とか何らかの歴史的な経緯がありそう。

17世紀のグラナダ出身画家ファン・デ・セビージャ・ロメロ作の『最後の晩餐』

オレンジの木が並ぶ中庭と鐘塔。

サン・フアン・デ・ディオス聖堂
18世紀に建設されたバロック様式の聖堂。
聖具室。

身廊。やっぱり装飾の壮麗さが一味違う。

主祭壇の裏というか中に入ることができた。

主祭壇の中からの景色。

街並み
イスラームの雰囲気漂うカルデレリア・ヌエバ通り。

レジェス・カトリコス通りに面する広場には、コロンブスがイサベル女王に謁見する場面を表現した彫像が建っている。コロンブスが西インド諸島に到達した航海を支援したのがイサベル女王だった。

Corral del Carbón
ナスル朝グラナダ王国時代に穀物取引所または宿屋として使われていたという建物。

王室礼拝堂
カトリック両王(アラゴン王フェルナンド2世とカスティーリャ女王イサベル1世)とその娘フアナと夫フェリペなどが眠る礼拝堂。グラナダ大聖堂に付属しているが、歴史的には王室礼拝堂の方が先に完成した。内部は写真撮影禁止だった。

サグラリオ教区教会
グラナダ大聖堂に付属する18世紀に建設された教会。

グラナダ大聖堂
16-17世紀に建設されたルネサンスおよびバロック様式の大聖堂。

壮麗なドームが特徴的な主祭壇。

アルバイシン地区
アルハンブラ宮殿からダロ川を挟んだ対岸の丘に広がる地区。迷路のように入り組んだ石畳の細い路地と、白い壁に囲まれ中庭を備えたカルメンと呼ばれる伝統家屋で構成され、イスラーム支配時代の街並みと雰囲気が色濃く残されている。アルハンブラ宮殿とヘネラリフェとともに世界遺産に登録されている。

カルバハレス展望広場から眺めるアルハンブラ宮殿。

サン・ニコラス展望広場から眺めるアルハンブラ宮殿。

喉が渇いたのでサン・ニコラス展望広場の近くにあったRestaurante El Miradorにて休憩することに。ジュース1杯だけを注文して一気に飲み干した。しばらく休憩しているとパエリアが出てきた。知らなかったので驚いたが、グラナダではドリンクを一杯注文するとタパスが一品付いてくる文化があるらしい。もちろん無料でドリンクの値段がその分高い訳でもない。パエリアはめちゃくちゃ美味しかった。なんちゅうおもてなし。

ピオノノ
市街中心部へ戻り、なぜかスイーツ巡り開始。
Casa Yslaにて、グラナダの伝統菓子ピオノノをいただく。シロップをたっぷり含ませた小さなロールケーキのようなもの。甘すぎて全然美味しくなかった。

チュロス・コン・チョコラーテ
続いてCafetería Alhambraにて、チュロス・コン・チョコラーテをいただく。ホットチョコレートは美味しいが、チュロスはかなり油っこい。

スペインは料理のレベルは高いが、スイーツのレベルはあまり高くないらしい。