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マラガ滞在記2022(2日目)

2022.08.08

そもそも

2022年8月にマラガに滞在した時の様子。2日目。

1日目の様子はマラガ滞在記2022(1日目)にて。

海に何度も入るためにスマホをずっとホステルに置いていたので写真がほとんどない。

ホステルで出会ったカナダ人

1日目にホステルの部屋に入った時にパッと見40代の男性に出会った。その男性が積極的に話しかけてきたのでしばらくおしゃべりすることになった。聞くとカナダ人で、トロント大学でキネシオロジーを教えていて個人では健康に関するコーチをしており、年齢は30代前半だという。コロナ前に1年間マラガに住んでいたことがあり、その時に友人宅に置いてきた自転車を数年越しに取り戻しにきたらしい。彼も私もNBAファンだったこともあり仲良くなった。

2日目の朝に彼が「海に行くけど一緒にどう?」と誘ってきた。私も元々海に泳ぎに行く予定だったので快諾した。

海水浴

ビーチへ歩いて向かう道中おしゃべりしていて、私が「昨日アルカサバとヒブラルファロ城に行ってきた」というと、彼が「それどこ?」と言った。アルカサバもヒブラルファロ城も街を歩けば嫌でも目に入る観光地で、マラガに1年間住んでいた彼が存在を知らないことは流石にありえないので、おそらく名前を忘れたのだろう。京都に1年間住んでいて清水寺と金閣寺の名前を忘れるようなものだが。また大学講師の仕事について聞くと、彼は博士号を持っておらず週に1コマだけ教えており、その仕事は来期には無くなるという。その他彼が話す内容の端々からかなり違和感を感じた。虚言癖というか誇張癖の傾向があった。

ビーチに到着し、泳いでは休憩、泳いでは休憩を4回ほど繰り返した。海はめちゃくちゃ楽しかった。

アタラサナス中央市場

ひとしきり泳いだところで、私がアタラサナス中央市場に行きたいというと、彼は「いいよ。じゃあそこで昼食にしよう」と言った。中央市場へ歩き始めると、彼がどうしても連絡をしたいのでWi-Fiが必要だと言い出した。私はスマホをホステルに置いてきたので持っていない。彼はWi-Fiを借りるべくファストフード店を5、6件ハシゴした。その間私はただ待っているだけだった。その結果中央市場に到着するのにかなりの時間がかかった。そんなに連絡したかったらeSIMかSIMカードを契約しておけよと思った。しかも聞くと、どうしても連絡したい相手は家族や仕事相手ではなくマッチングアプリでマッチしたばかりの女性だった。。

なんだかんだで中央市場に到着した。市場内で昼食を食べられそうな店を探していると、彼が突然パンとボケロネス・エン・ビナグレを購入し「じゃあ行こうか」と言い市場を出て歩き出した。私の昼食はまだない。が彼はそんなこと1ミリも気にしていない。とりあえず市場を出て300mほど歩き、そこにあったベンチに座ると彼が食事を始めた。すごいメンタル。私が「俺は市場に戻って食べてくる」と言うと、彼は「わかった。じゃあ俺はここで待ってるよ」と言った。

私は市場に戻り、市場内にあるバルのカウンターでマテ貝(Navajas)や魚の丸焼きなどの海鮮とワインをいただいた。めちゃくちゃ美味しかった。隣にやってきたイングランド人中年女性二人組とも会話が弾んだ。

食事を終え、先ほどのベンチに戻るとそこに彼の姿は無かった。案の定だった。案の定すぎた。おそらく先にホステルに戻ったのだろう。私もホステルに戻ることにしたが、スマホが無いのでホステルの正確な位置が分からない。仕方なく道端にいる男性にマップを見せてもらいホステルに戻ることができた。彼はロビーでくつろいでいた。

シエスタ

また彼と少し話していると彼が「今夜夕食一緒にどう?」と聞いてきた。私は特に予定がある訳でも無かったので快諾した。彼は1年間もマラガに住んでいたのだから美味しいお店を知っているはずだ。私は部屋に戻りしばらく昼寝することにした。

昼寝から目覚めると時刻は17時頃。夕食にはまだ早い。ベッドに彼の姿は無かった。ロビーにも彼の姿は無かった。一応30分ほど待ってみたが姿が見当たらないので、私は再び海に泳ぎに行くことにした。ひとしきり泳いだところで夕食の時間が近づいてきたのでホステルに戻った。またしばらく待ってみたが彼の姿は一向に見当たらない。前科があるのでこれ以上待っても無駄だと判断し、一人で飲みに行くことにした。

マラガワイン

というわけでマラガワインを楽しめるAntigua Casa de Guardiaにやってきた。マラガワインはシェリー酒と同様の酒精強化ワイン。お店の形式がヘレス・デ・ラ・フロンテーラで入ったタバンコに似ている。 Blog Image

マラガワイン数杯とピンチョス数種類をいただいた。このお店もお会計をカウンターにチョークで書くシステムだった。 Blog Image

美味しくいただいていると、観光客らしき女性に話しかけられ「中国人か」と聞かれたので「いや日本人だ」と返すと、カタコトで初歩的な中国語を話してきて「私中国語を勉強しているの」と言ってきた。知らんがな。まあ酔っていたんだろう。 Blog Image

就寝

ホステルに戻って就寝準備を済ませてベッドで横になっていると、例のカナダ人が部屋に戻ってきた。時刻は22時頃。私が日中に教えたeSIMについての情報が聞きたかったらしく話しかけてきた。eSIMについて教えてあげると、日本にも興味があるというので、日本のおすすめ観光地も教えてあげた。するとその観光地をマップで見た彼が「知らなかった。日本って韓国の隣なんだ。台湾もこんなに近いんだ。ていうか島国なんだ」と衝撃の一言。百歩譲って隣国との位置関係を知らないのはまだ分かるが、日本が島国であることを知らない大学講師がいるとは。また、夕食行く約束してたのに夕食の時間になってもホステルにいなかったのはなぜかと聞くと、私が寝ていたからだと答えた。私が寝ていたのは17時以前なので、17時以前時点で彼がもはや夕食に行く気が無かったことが分かった。じゃあ最初から誘うなや。彼を待つのを早々にやめて一人で飲みに行く判断をして本当に良かった。旅には色々な出会いがある。

参考書籍

愛しのアンダルシアを旅して 南スペインへ

オラ!スペイン旅ごはん

情熱でたどるスペイン史

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#ヨーロッパ#スペイン#食#ワイン#市場#エピソード