ルッカ滞在記2022
そもそも
2022年7月にルッカに日帰り旅した時の様子。
ルッカはトスカーナ州ルッカ県の県都。人口9万人弱。フィレンツェから鉄道で約1時間、ピサから鉄道で約30分。周囲を城壁で囲まれた城塞都市で、さながら進撃の巨人の世界観。毎年10月末から11月始めに「ルッカコミックス&ゲームス」というヨーロッパ最大級のマンガ・ゲームの見本市が開催されることで有名(私はそれでルッカを知った)。
城壁
ウォール。

サン・ピエトロ門。街への入口。

城壁の上は美しい遊歩道になっている。

城壁の下。『千と千尋の神隠し』を思い出す。

ルッカ大聖堂(サン・マルティーノ大聖堂)
11世紀にロマネスク様式で建てられ、14世紀に一部ゴシック様式で再建された大聖堂。ピサの大聖堂や斜塔に類似したファサードが見られる。

ロマネスク様式とゴシック様式が混在する内部身廊。

フェデリコ・ツッカリ『東方三博士の礼拝』

ティントレット『最後の晩餐』。ティントレットの『最後の晩餐』は異なる構図のものが複数存在する(特にヴェネツィアの教会に)。

主祭壇。ロマネスク様式のアプス。

ドメニコ・ギルランダイオ『聖会話』

ヤコポ・デッラ・クエルチャ『イラリア・デル・カッレットの墓碑』。15世紀前半にルッカを統治していたパオロ・グイニージの妻の墓碑。足元の犬は忠実や貞節の象徴。

鐘塔に登ってみた。階段が透け透けで怖かった。

ルッカの街並みを一望。塔が多い。昔はさらに多かった(100以上)らしい。

サンティ・ジョヴァンニ・エ・レパラータ教会
ローマ時代に遡る歴史をもち、10世紀以降に度々再建・改築された教会。

改築された時代ごとの様々な様式が混在している内部身廊。

ローマ時代をはじめ様々な時代の痕跡が残る遺構。

この教会にも鐘塔があったので登ってみた。

ネットがあって景色は微妙だった。

見上げると溢れ出る中世の趣。

サン・ミケーレ・イン・フォロ教会
8世紀に遡る歴史をもち、11-14世紀に再建されたロマネスク様式の教会。「イン・フォロ」はローマ時代のフォロ(公共広場)に建てられたことを意味する。
ピサのロマネスク様式の影響が如実に見られるファサード。まあピサ近所だし。

内部身廊。こういう質素で禁欲的な内装が個人的に好み。

グイニージの塔
14世紀にルッカの有力貴族グイニージ家によって建てられた塔。

頂上に樫の木が植えられているのが特徴的。

ルッカの街並みを一望。貴族ビュー。

アンフィテアトロ広場
ローマ時代の円形闘技場の遺構を利用した広場。
