KAKAMU
BlogTag

ナポリ国立考古学博物館が衝撃だった

2022.07.25

そもそも

ナポリ滞在記2022のスピンオフ。

ナポリ国立考古学博物館は、19世紀前半スペイン・ブルボン家統治時代に開館した考古学博物館で、スペイン王カルロス3世が母方のファルネーゼ家から受け継いだ古代ローマ時代の彫刻(ファルネーゼコレクション)や、ポンペイやヘルクラネウムなどナポリ近郊にある遺跡から出土した古代ローマ時代のモザイク画などを展示している。

ファルネーゼコレクション

スペイン・ブルボン家統治時代に王カルロス3世が母方のファルネーゼ家から受け継いだ古代ローマ時代の彫刻(ファルネーゼコレクション)が展示されているゾーン。彫刻は主にナポリ近郊ではなく首都ローマで出土したもの。

『馬に乗る瀕死のアマゾーン』 Blog Image

『ハルモディオスとアリストゲイトン』 Blog Image

『エロスとディオニュソス』 Blog Image

『キタラを持つアポロン』 Blog Image

『ネメシス』 Blog Image

『幼児ディオニュソスを抱くヘルメス』 Blog Image

『パーンとダフニス』 Blog Image

『エロスとイルカ』 Blog Image

『ウェヌス』 Blog Image

『エフェソスのアルテミス』 Blog Image

『座る犬』 Blog Image Blog Image

『跪く異邦人』 Blog Image

『イシス』 Blog Image

『ファルネーゼのヘラ』 Blog Image

『アスクレピオス』 Blog Image

『槍を持つ人』 Blog Image

『ファルネーゼのラーレ』 Blog Image

『ファルネーゼのフローラ』 Blog Image

『ポーモーナ』 Blog Image

『ファルネーゼのヘラクレス』 Blog Image

『ファルネーゼの雄牛』 Blog Image

『尻の美しいウェヌス』 Blog Image Blog Image

『屈むウェヌスとキューピッド』 Blog Image

『子どもとガチョウ』 Blog Image

『猪の調理』 Blog Image

『巨人神族、アマゾーン、ペルシア人、ガラティア人』 Blog Image

『ユリウス・カエサル』 Blog Image

フレスコ画

ポンペイ、ヘルクラネウム、スタビアエ、オプロンティスなど、79年のヴェスヴィオ火山の噴火で壊滅したナポリ近郊の都市で出土したフレスコ画が展示されているゾーン。

キケロの別荘(ポンペイ)から出土した『踊り子たち』 Blog Image

神殿を描いた画。 Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image

Casa del Marinaio(ポンペイ)から出土した『ニオべの子たちの虐殺』 Blog Image

メレアグロスの家(ポンペイ)から出土した壁画。 Blog Image

悲劇詩人の家(ポンペイ)から出土した『生贄にされるイピゲネイア』 Blog Image

『解放者テセウス』(ポンペイ) Blog Image

時代感覚がバグる色彩豊かで写実的な静物画。古代ローマに対する現代人の文明観の方が誤っているらしい。ルネサンスがルネサンスたる理由がよく分かる。 Blog Image Blog Image

『円形闘技場での乱闘』(ポンペイ) Blog Image

モザイク画

フレスコ画と同じくナポリ近郊の都市で出土したモザイク画が展示されているゾーン。あまりの完成度の高さに衝撃を受けた。 Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image

世界史の教科書で見たことがある『イッソスの戦い』。ポンペイにある「ファウヌスの家」の床に描かれていた。本物は残念ながら修復中で見られなかった。 Blog Image

実際に「ファウヌスの家」に行った時の様子。床は復元されたもの。 Blog Image

秘密の部屋(14禁)

「秘密の部屋」という名前も「14禁」も冗談ではない。

フレスコ画はポンペイの娼館などに描かれていたもの。 Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image

『ヤギと交尾するパーン』 Blog Image

古代ローマでは魔除けとして機能していた、男性器を強調した置物や首飾り。その名もティンティナブラム(冗談ではない)。 Blog Image Blog Image

娼館の入口には目印として男性器のオブジェがあったらしい。 Blog Image

ギリシャ神話で豊穣や生殖を司る神プリアーポス。 Blog Image

感想

彫刻もフレスコ画もモザイク画もあまりの完成度の高さに衝撃の連続だった。古代ローマ人の文明レベル高すぎて、自分の文明観を補正した。

参考書籍

テルマエ・ロマエ

プリニウス

魅惑の絶景と美食旅 ナポリとアマルフィ海岸周辺へ

教養としての「ローマ史」の読み方

はじめて読む人のローマ史1200年

西洋美術史入門

世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」

ルネサンスとは何であったのか―塩野七生ルネサンス著作集1―

ルネサンス 歴史と芸術の物語

イラストで読む ルネサンスの巨匠たち

ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論

「イタリア」誕生の物語

はじめてのイタリア語

関連記事

ナポリ滞在記2022

ポンペイ遺跡を散策してみた

#ヨーロッパ#イタリア#博物館#おすすめ