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コロッセオを探検してみた

2022.07.21

そもそも

ローマ滞在記2022のスピンオフ。

コロッセオの地下・アレーナ・観客席・回廊を探検してみた話。

コロッセオは、1世紀後半に完成した石造円形闘技場。正式名称は「フラウィウス円形闘技場」といい、コロッセオを建設した皇帝ティトゥス・フラウィウス・ウェスパシアヌス(同名の親子2世代)に由来する。コロッセオという名前の起源やそう呼ばれ始めた時期はいまいち不明らしい。収容人数は5万人以上だったという。剣闘士闘技や猛獣狩り、歴史上の有名な海戦を再現した模擬海戦(ナウマキア)などが行われていた。エンタメ性高すぎやろ。

コンスタンティヌス帝以降は公認されたキリスト教の影響もあり、コロッセオでの見世物は下火になっていった。その後も闘技場の一部が地震で倒壊したり、石材として削り出されたり、集合住宅になったり(なんでやねん)して闘技場として使用されることはなかった。

18世紀以降に調査や修復が行われるようになり、現在のような文化財または観光地としての役割を果たすようになっていった。世界遺産に登録されている。

外観

向かいにある「ウェヌスとローマ神殿」から撮ったコロッセオ。穴場スポットかも。 Blog Image

地上階回廊

念願のコロッセオに一歩踏み入れ、心踊る。 Blog Image

地下

2021年に修復作業が完了したばかりだという地下。地下には猛獣の檻や舞台装置などがあった。 Blog Image Blog Image

猛獣をアレーナに運んでいたという人力エレベーターの再現。舞台演出の涙ぐましい努力が垣間見える。木材が新しすぎて若干気持ちが乗り切らない。 Blog Image

地下空間を歩いて横断することができた。約6mの高さがある。 Blog Image

色々と想像が膨らむ。 Blog Image

3分の1ぐらい復元されたアレーナの床が見える。 Blog Image

まさに舞台裏ならぬ舞台下。 Blog Image

アレーナ

ちょっとしたハプニングがあり、なぜか私のグループ担当のスタッフが先に行ってしまい、アレーナに続く鉄格子の扉に鍵をかけられて閉じ込められてしまった。猛獣のような気分になりながら檻の外にいた観光客にスタッフを呼んでもらうように頼み、なんとか助かった。個人的にちょっと楽しかったが、同じグループのイギリス人カップルはキレていた。

剣闘士や猛獣が闘いを繰り広げていたアレーナ。アレーナの床には砂(ラテン語でarena)が撒かれていて、それがアレーナの語源だという。 Blog Image

アレーナに近い席から順に身分の高い者が見物していたという。外壁の一番上にロープと布で作った日よけの天蓋まであったらしい。 Blog Image

地下空間が剥き出しになっている。近々アレーナの床全面を復元する計画があるとのこと。 Blog Image

地下で見た人力エレベーターの上階部分。 Blog Image

上階回廊

内部の柱は意外とシンプル。 Blog Image

見晴らし抜群の観客席。こんなんバリ楽しそうやん。ローマ人贅沢してんな。 Blog Image Blog Image

コンスタンティヌスの凱旋門

コロッセオの目の前にあるコンスタンティヌスの凱旋門。テトラルキア(四分統治)の下で西の副帝であったコンスタンティヌスが、ミルウィウス橋の戦いで正帝マクセンティウスに勝利しローマの皇帝位を統一したことを記念して315年に奉献された凱旋門。世界中の凱旋門のモデルになっている。世界遺産に登録されている。 Blog Image

凱旋門を飾るレリーフやフリーズには、先代皇帝の建造物から拝借されたものも少なくないという。 Blog Image

参考書籍

チェーザレ 破壊の創造者

テルマエ・ロマエ

プリニウス

甘くて、苦くて、深い 素顔のローマへ

教養としての「ローマ史」の読み方

はじめて読む人のローマ史1200年

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#ヨーロッパ#イタリア#古代遺跡#世界遺産#エピソード