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ローマで浴場跡を巡ってみた

2022.07.21

そもそも

ローマ滞在記2022のスピンオフ。

ローマにある代表的な浴場、トラヤヌス浴場、カラカラ浴場、ディオクレティアヌス浴場の跡をを巡ってみた。

ローマの公衆浴場について

ローマの公衆浴場は、漫画『テルマエ・ロマエ』で知られるように「テルマエ」と呼ばれ、浴場だけでなく運動施設や図書館や食堂なども備えた複合施設だったとされる。身分や貧富に関係なく入浴でき、ローマ市民の社交場としても機能していたという。浴場は、カルダリウム(高温浴室)、テピダリウム(微温浴室)、フリギダリウム(冷水浴室)を中心として設計され、その他にアポディテリウム(脱衣所)、ウンクタリウム(塗油・マッサージ室)、スダトリウム(スチームサウナ)やラコニクム(ドライサウナ)、ナタティオ(プール)などがあったとされる。現代の健康ランドと何ら遜色ない。

トラヤヌス浴場

2世紀初頭にトラヤヌス帝の命によって建設された公衆浴場。コロッセオに程近いオッピオの丘に位置する。トラヤヌス帝に仕えていたダマスカス出身の技師アポロドーロスによって設計された。6世紀に侵攻してきたゴート族によってローマの水道機能が破壊されると機能を失い放棄された。実際に行ってみるとトラヤヌス浴場跡周辺は人気が少なく浮浪者の生活の場となっていた。 Blog Image Blog Image Blog Image

カラカラ浴場

3世紀初頭にカラカラ帝の命によって建設された公衆浴場。ローマ市街地の南端に位置する。6世紀に侵攻してきたゴート族によってローマの水道機能が破壊されると機能を失い放棄された。世界遺産に登録されている。 Blog Image

カラカラ浴場の全体図。 Blog Image

カルダリウムがある南西側。 Blog Image

フリギダリウム。 Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image Blog Image

南東側パレストラ(運動場)にあるモザイク画の断片。 Blog Image

同じく南東側パレストラにある復元された美しいモザイク床。 Blog Image

カラカラ浴場が建設される約100年前、ハドリアヌス帝時代にこの地にあった住宅に描かれたフレスコ画。 Blog Image

ディオクレティアヌス浴場

3世紀末から4世紀初頭に建設されたローマ帝国最大の公衆浴場。現在はローマ国立博物館の一部、また16世紀に建設されたサンタ・マリア・デランジェリ・エ・デイ・マルティーリ聖堂(ローマで教会巡り)の一部になっている。 Blog Image

ローマ国立博物館の広大な中庭とミケランジェロの回廊。 Blog Image Blog Image

ディオクレティアヌスの浴場跡(を利用した展示室)。 Blog Image

ナタティオだった場所。 Blog Image

第十の間。 Blog Image Blog Image

プラトリーニ家の墓の再現。 Blog Image

参考書籍

テルマエ・ロマエ

プリニウス

甘くて、苦くて、深い 素顔のローマへ

教養としての「ローマ史」の読み方

はじめて読む人のローマ史1200年

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#ヨーロッパ#イタリア#古代遺跡#世界遺産